アヒルの子はアヒルでいい
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”帰りましょうか”
終が夏海を促して道を歩くが、何せ無口な三番隊隊長歩いていても無言。
そして夏海も何を話すわけでもなく無言、ただし心の中はドキドキして言葉が出ないと言った方が正しい
「おでん美味しかったですね」夏海が絞り出した言葉これ。
終は柔らかな目をして“そうですね”とメモを書いてみせると夏海はまた気持ちがホワンとなってしまう。
今日は日頃の頑張りに神様がくれたご褒美のような夜だと夏海は思う。普段滅多に会えない終が隣にいてしかも親子丼のことも覚えてくれていて、冗談抜きで頑張ってきて良かったと思った。
「今日はありがとうございました・・って2回目ですね」夏海も前を思い出して終にそういうと“そうですね、2回目ですね”とメモに書いた
「じゃあ・・」そう行って頭を下げた時、
「あ、あの」と短い声が聞こえた
終がアタフタしながら声を出した、・・聞いたことあったっけ?声・・・夏海は終わるの顔を見つめた
「あの・・こん、」ここまでいうと終はメモに一気に書き綴ってみせる
“今度またご飯行きませんか?来週水曜日は非番です“
終の顔は普通だが耳は真っ赤、夏海も俯いてはいるが顔は真っ赤、
“で、では水曜日に・夕方5時ここで“メモにそう書くと夏海にそれを渡して若干ギクシャクした歩き方で去っていく、
夏海は右手右足が同時に出てしまうような歩き方で万事屋へ戻って行く、おでん屋の全てメニュー被りに熱燗のダブルコンポは何かしら2人の関係に変化を与えようとしていた。
顔が熱い、なんかドキドキするそう思いながら終は屯所へと歩いていた
思わず空を見上げるとホワンと柔らかい色をした月が浮かんでいて口元が自然と弛んだ
今日はなぜか出会ったころからの彼女を思い出して、自分が思ったよりもたくさん覚えていることがわかって
帰り道また会いたいという感情が出てきた
苦手な言葉をなんとか発しようと努力して見たが中々思い通りには出ないけれど
それでも来週の水曜日の約束は取り付けた。
どこへ食べに行こう、そう考えるだけでワクワクしている自分に気がついている
終は久しぶりに感じるこんな気持ちを大事にしたいと思った
「おい終が笑ってるぞ」土方が沖田にそういった
「終兄さん。。確かに笑ってました、1人で、でも前に見た怖いやつじゃないですよ」
終は確かににやけていた・・・
珍しく、スマホを引っ張り出しアプリでどこの店がいいかチェックしまくって悩みまくっているがこれが案外楽しくてまたにやけてしまう。そんな終がそこにいた。