アヒルの子はアヒルでいい
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
帰り際、近藤はじめ土方たちに「言葉が過ぎました、すみませんでした」と頭を下げる夏海に「いいや、助かったよ」と近藤が礼を言った
後ろ姿を見送りながら土方が「夏海てああ言うタイプだったかな?」と首を傾げ考え込む
もともと芯は強いが大人しく言いたいことは言えないと思っていたからだった
それを後で聞いた終は、夏海が出入り業者で屯所に来る前からの彼女の姿を知ってるだけに、我慢強くてやることはきちんとやる人
だから今回も自分がうやるべきこと言うべきことをこなしたんだと思っていた
「お疲れさん」そう言って銀時が頭ををぽんぽんとたたく
夜、銀時は夏海を飲みに誘った・・と言っても行くのはお登勢のところ
住まいはその店の奥の一室だから手伝いながら銀時の相手をするようなものだけど、その夜は珍しい人が飲みにきた。
ーー引き戸が空いて現れたのは土方だった
「げっ、なんで?」銀時がそう言うが横にどかっと座り「こっちにいるってんできたんだよ」と夏海を見た
「今日は助かった。それとすまん」夏海は訳が分かってない。
「あ〜〜すまんは、だな。色々すまん」
「意味わかんねえだろ」銀時に突っ込まれている土方の言葉を夏海はもう理解していた
屯所での積み重なった出来事を謝ってるんだろうと。
本音を言えば結構心の中にどんよりと影を作ってはいるけれど、これは自分のこじらせの性格もあるから仕方ないことで土方に責任はない
普通ならよくある物語の中の主人公ならいいの、私はもう立ち直っているの、気にしないでいいのなんて前向きなのだろうけど、私はそう言う明るい主人公じゃない
根に持つタイプでとりあえず蓋をしておくことで誤魔化す
だからって怒ってるわけではないんだけど・・この辺が拗らせてるんだと思う。
土方はこの酒の席で色々墓穴を掘る
お登勢でも働く夏海に働かせすぎだと銀時に言えば
お前がこいつをクビにしたんだろ。俺が拾ったんだよと言われ
痩せて綺麗になったと褒めれば、痩せなくたってこいつにはいいところがたくさんあるのに気づかなかったか?と言われ
話の中で土方は気付かされる、
夏海って本当はいい子だったんじゃないのか?と
終が言った言葉を思い出した「あの子はいい子です」喋らない終が夏海が去る時そう言った言葉を・・。
あいつはちゃんと見てたのかもな、・・人を見る、三番隊隊長らしいと思った