アヒルの子はアヒルでいい
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ーーーしかし・・夏海は前途多難だった。
夏海はしばらくは安宿で宿泊しながら仕事を探すけれどどこも断られてしまう
「その見た目はちょっと店のイメージじゃないのよ」
「事務職でも流石に・・」
断られる理由はわかってる・・・流石に落ち込む。
途方に暮れて歌舞伎町を歩いている時だった
「お〜〜い」手を振る銀髪テンパーさん
「あの時はありがとうござました、その後も」お礼を言う夏海に「気にすんな」と言ってくれる
「んで、どうした?」
夏海は屯所をやめ、途方に暮れていることを言い、履歴書を開いてみせる
「どれだけ資格があっても雇ってもらえませんでした」と暗い顔で銀時を見つめ
「よく、見せてみろよ」そう言って銀時が履歴書を取り上げて見る
「・・お前、こんだけ資格持てて落ちたのか?」
「はい。」
「しかも女だてらに大卒じゃねえか。・・まあ普通は嫁に言ってるとしだが・・」
チラリと夏海を見る、銀時でさえ・・嫁は無理かな?と思う
でもこの資格は使えるかも?と思った銀時は「うちで働くか?」と聞いた
給料払えたらいいけど、というのは小さな声だったが。
問題は住むところがない、これはお登勢と交渉して、店の奥の部屋を一つ使わせてもらうことになった、条件は万事屋の仕事がない時や夜はお登勢の店を手伝うことだった。
ところが、だ
すぐ夏海の評価が上がる
「見た目は悪いが、仕事はきっちりやるし手際がいい」とお登勢は褒めちぎった
タバコを吹かせながら「確かに愛想がさほど良くないが、これ食べてみな」そう言って差し出されたおばんざいの数々
どれもこれも美味くて銀時は箸がすすむ
「夏海、これお前が?」
「はい」
そういえば栄養士とかあとなんたら料理師範とかあったな
「包丁使いからしてこの子は違うよ」
銀時はまた思う、こんなにできるんだけど・・単に見た目と性悪がマイナスなんだよなあ。
あれだけのスキルがあるのに、宝の持ち腐れとはこう言うことを言うのかもしれない