一世一代の恋
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「今度は貴方ですか?
これはこれは兄妹揃って久しぶりにお目にかかりますね
相変わらずそっくりだ、一族全て同じ顔、同じ姿。」
「本当に久しぶりですね、何百年ぶりでしょうね」
にっこりと笑うその横顔に凛とは違う何かを銀時も神威たちも感じた。底知れぬ何かを。
「貴方もこの愚かな人間の味方ですか?」
「ふふっ・・人間は愚かで、くだらないことに振り回されて、
争い、傷付け合い、自分の住処ですら破壊する時もある、
私から見れば愚かでどうしようもない生き物ですよ。」
冷ややかな目で銀時たちを見ながらそう言った。
「そうですか、それならばなぜ彼らを助けようとしたのですか?」
「ふふ、気まぐれですよ。・・・・なんてね。
よく人間界で言うそうですが、バカな子供ほど可愛いって。
愚かでバカだから可愛くて仕方ないんですよ、人間が。
バカでバカで、どうしようもない。
貴方だってすました顔して色々言ってるけど
バカの一人じゃありませんか?
ふふふ・・
自分がこの世の一番だと思い破壊をする・・
貴方も同じですよ、誰も彼もバカです。バカばっかりw
ふふっ」
・・あれ?あんな毒舌だったっけ?・・・バカバカって・・・
神威は首を傾げた。
神威が知る彼は丁寧な言葉で優しく凛に話す姿しか知らない。
虚の周りを血で操られた亡霊たちは再び守り始めた
斬りかかろうとする、銀時たちを制して蓮は言った。
「この亡霊たちは私の領分です。人間は手を出してはいけませんよ」
人差し指を唇に当ててふふふと笑う
その目は凛と同じ金色。
あのラボの時とは違う。別の人格?
次々と蓮の手によって・・昇華され虚の力を削ぎ落とす。
それは凛と力の差が明らかで。烈火のよう。
それを虚は見て言った。
「相変わらず。あの一族は・・・甘い」
ーー「なぜ殺さない?蘇る前に何度でも殺せばいいだけだ」
神威の言葉に
「一度死んだものになんども斬りつけて
死を味合わせるような真似はできませんよ。
死ぬのは一回で十分です。
・・痛みなく一瞬で救い上げるだけです・・・・」
冷ややかな声は今まで聞いたことのない音色・・・
「ただし・・虚は・・そちらの領分ですが・・、
後方で今頃彼女も同じことをしていますよ。」
「な、んだって!?」
「双子ですからね、行動が手に取るようにわかります。
便利ですね、
しっかり役目を果たしているようなので心配していませんよ。
わかりますか?
神威
・・これが夜兎と私たちの違いですよ。」
金色の瞳がさらに光を増した。
「もうそろそろ終わりですね、あとは虚だけ・・」
そう呟くと銀時に向き直った
「あとはあなたの番ですよ、松陽の弟子。
私はここまでです。
私は後方にいかなければ・・まだいるようですから・・・」
「いいことを教えてあげましょう
私の血を使ってないものが。
あの中にいて、もしあなたの大事な妹が
大事な人が気づかずに戦っていたら、どうしますか?
あの力は無に等しい」
虚は目を細めてそう言った
緊張が走った。
蓮は
「・・ふふ、あなたも大概ですね。最悪の手段回避は私にあるんですよ」
そう言って彼は焦りも見せず虚に背を向けた。
「ここは俺の役目だ。神威・・後ろへ行け!」
銀時は神威を見た。
凛が危険だ。事態を悟った神威は後方へ走った。
「危ない!避けろ!」
沖田たちがそばで戦っていた凛に声をあげた。
絶命寸前のその刃が凛を貫く瞬間に神威はその名前を叫んだ。
大地に崩れていくその姿に頭が沸騰する。
神威は血で染まる凛を見た瞬間その拳で相手を殺そうと
声を上げて飛びかかった。
「駄目!」
そう言って血に染まる腕を振り上げた凛。
神威の足元に無数の光の輪が絡んで動けなくなっていた。
「これは私がやるべきこと、これ以上殺さない、殺させない
もう。彼はもう生きられないこのまま死にます」
「何を言ってる、やられる前にやる、そんな傷を負わされて
助ける必要などない!これを解け!すぐ殺せばいい!」
神威は冷静さを失っていた
その絡み付いた輪を全力で外そうとする。
「おやめなさい。
あなたが無駄に動けば凛の血は力は余計に使われる、
彼女の命が失われていくだけです。」
蓮に言われて一瞬で正気に戻される.
蓮が凛の前にたち、最後の魂を昇華させて行く。
「もう私たちがすべきことは終わりましたよ」
その言葉に
安心したように凛はその場に崩れ落ちた。