一世一代の恋
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地球に向かう第七師団にアルタナ解放軍へ向かう他の師団
周りは慌ただしく動いた。
神威は凛を強引に移送船に乗せた。 安全な宇宙要塞へ監禁状態にするために
神威はいつもと変わらずニコニコして行ってくるよと
笑顔を残して地球へ向かった
凛はと言えば、移送船の中でもしっかり監視付き
横を見れば団員が座っている。
「こう言う時凛は何するかわからないからね。絶対一人にするな」
神威はそう言って団員に命令した。
どこに行くにもついてくる。
何をするにもついてくる。
要塞に着くまでこれらしい。
しっかりトイレの前で待たれてる。
お風呂の前でも待たれている。
数時間後、要塞に到着してから神威が迎えにくるまで
軟禁状態に置かれることになった。
要塞内のどこかの商家の屋敷に連れていかれ、そこから出られない状態に置かれた。
広い屋敷は確かに数日は退屈せず過ごせるようになっていた。
団員は凛に内緒ですがと耳打ちした。
神威が移送するための場所選びに奔走し
この要塞と屋敷を手配するのに
どこが安全でベストな場所か、退屈しないか探し回ったこと。
今まででは考えられないような
団長の優しさだと驚いていることを伝えた・・
神威のその気持ちは確かに嬉しいと思いながらも
到着して3日も経てばそこにすっかり慣れ凛もじっとしていると色々考えだす。
神威が無事かも気になる
神楽は?銀さんは?新八君は?屁怒絽さんは?かぶき町の人たちも気になる
花たちは無事だろうか、あの温室は。
あの公園の生き物たちは無事だろうか
・・・そんなことばかり考えてしまう。
ここは安全だからと神威が言うように、浮かぶこの要塞は鉄壁の要塞というらしい。
ここから抜け出すことは不可能なんだろうか。
まず船がない・・。移送船は戻っていったし・・。
色々考えるかいい案が浮かばない。
でもここをとりあえず出なきゃ、何も始まらないと凛は団員に
「たまには街に出たい」そう言って見た。
幸い監視付きならいいと言われて、神威がつけていた団員を伴い外に出た。
たまたま入った店でお茶を買い、試飲するためにと奥の部屋へ行き
店の人に追われているので逃がしてほしいと言い
ダメもとでそのまま裏口から出してもらい
凛は人混みに紛れることができた。
“絶対、あの団員は神威に怒られるな“
と思うと申し訳なく感じたけれど・・凛は地球へどうにかして行くことしか頭になかった。
・・・・・・・・・
凛は商家を抜け出すことに成功して、地球へ行く方法を探っていた。
そして・・港で見覚えのある船を見た
あの特徴ある“チダンネクスコ“が輝く船が彼がそこにいるということを教えていた
覚えていてくれたらいいけど
そう思いながら船の主人を訪ねることにした。
「そち?凛か?」
「お久しぶりでございます」
「相変わらず美しいのう。兄上はお元気か?」
「はい。元気にしております」
ーーー凛が央国星のハタ皇子に会うのは数年ぶりだった。
以前は本当に皇子様で白馬が似合いそうな雰囲気だったのだけど、
何をどうすればこうなって行くのかが・・・
そんなことを思いながらも性格は変わってないと思う。
以前絶滅しそうな動物の保護をお願いしてから彼は率先して保護をしている。
たまに変なのも保護しているけれど。
元々動物好きな皇子ではあったから交流を持つ機会は何度かあった。
「要塞を出たいとな?」
ハタ皇子にダメもとでお願いをしてみた。
この際神威には悪者になってもらって
軟禁されているので助けてほしいと言って見た。
「なんじゃ。そいつは!ワシの大事な凛を軟禁するとは!
ペス4号の餌にしてやるぞ」
そう言って怒りだす
怒ってるように見えないのがこの皇子なんだけど
・・そこまで言っていただかなくてもいいんですけど
この皇子、本当はお人好しで優しい。
すんなりと話を信じて船に乗せてくれた。
あとは地球へ行くだけ。
ハタ皇子もまたここで艦隊の準備と編成を整え、宇宙へ出るところだった。
「地球の友を救いに行くんじゃ。一緒じゃのぉ。凛。
あの星の人間には世話になったしのぉ。」
ハタ皇子はそう言った。
爺は影でバカ皇子、バカ皇子って言ってるのを知ってはいたけれど
彼のこういう部分は王族なんだと思った。
いろんな星を歩いて、いろんな人と出会って
こうして再会して・・なんか都合のいいように扱ってしまって
申し訳ないわと思いながらも地球に降りたいと申し出た。
「超小型のステルス輸送船を使えば良いぞ。しかし一人で大丈夫なのか?
自動運転で地球までいけるようにするが。
うちの爺でもお付きで連れていったらどうじゃ?退屈せんぞ?」
「・・いや、爺は結構です・。
それで、船はなんとか・・なります?操縦とか・・」
「たぶん。じゃが。こっちから信号送ってやればなんとかなるんじゃないかのう?」
「・・じゃあ、それで・・」
ハタ皇子はアルタナ解放軍と対峙するために艦隊を動かしその隙間を縫って凛は地球へ向かった
地球では神楽、神威、海坊主が再会を果たしていた
戦況は厳しく、皆が戦っていた。