一世一代の恋
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「このシステムは私の作った各惑星のラボと連動している。
あの哀れな夜兎に使った細菌に手を加えて
さらにナノウィルス化させて惑星中に行き渡るようにした。
夜兎に特化して効力を発するだろう。
他の生物は多少なりとも影響が出るが動植物は死には至らない。
・・・人間は知らないがね。まあ、殺したくない種は手を加えているよ。」
「やめてください、お父様。
人も私も・・きっと夜兎も時として間違いを犯します。
私たちが嫌う争いをするのも人です・・・
それが許せないという気持ちもあります。
人は愚かです、流れる血の痛みを知っているくせに争います。
他者を傷つけていても命を奪っても・・
それぞれの思いを貫いて戦います。
でも。。。どうしてでしょう
彼らを恨もうという気持ちも責める気持ちも起きてこないのです。」
凛の顔を見て眉を片方上げ顎に手を当てて
マスターは瞳を覗き込む
心を読むかのように・・。
「君は誰に毒された?
その子ウサギか?そこにいる地球人か?
それとも春雨か?」
静かな怒りの声が届くのを凛は感じていた。
「お父様が人は愚かだとおっしゃることはわかっています。
でも。
でも人は愚かだからこそ・・
・・・・・愛おしい生き物なんです。
これが私の導き出した答えです、だから彼らを守ります。
・たとえ、・お父様に逆らうことになっても。
一族全てに逆らうことになっても。」
その瞳はあの金色に輝くものに変わっていた。
「凛、ここのスイッチを押せば全てのラボからナノウィルスは放出され確実に夜兎は絶命する。私に躊躇いはない。」
「いい加減にしろ」銀時の声が響く
視線を銀時に向けるマスターはにっこりと笑った。
「大義名分で平気で殺し合える哀れな愚かな生きものが侍だと言う記憶があります。
私は別にあなたの住む星を潰そうなんて持っていませんよ。
私は人間が嫌いです、
特に私の愛しい娘を変えたあなた方は特に大嫌いですよ。」
誰かに似ている、銀時はそう感じたが
その答えには行き着かない
「お前がやってることは過去の夜兎がやってことと変わりねえ」
銀時の言葉に淡々とマスターは言葉を続けた。
「そうですか?
私は人間たちが殺したものの声を聞いてる
同胞の悲しみをこの体に受け継いでいる
でも私は残酷ではないから
血を流させたりしませんよ、
それに苦しみもしない
眠るように去ってもらうだけ。私の優しさですよ。」
「お父様。やめてください。」
「やめませんよ、この体に流れる血が心が言うのですよ。
赦すなと、殺せとね。」
「私がどんなにお願いしてもですか?」
「・・愛しい娘のお願いは聞いてあげたいところですが
こればっかりは無理ですね。」
握られたスイッチにキスをしてマスターは笑う。
少しで動けばその手のスイッチは押される。