一世一代の恋
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「あれが、父のラボです。」
聳え立つ建物を指さした。
その横顔がどこか不安げに見えることに銀時は引っ掛かりを感じた。
「凛のパピーってどんな人?」
神楽が聞いた
「そうね、掴みどころがない人、・・だってほとんど会わないし一緒に暮らした事はないからね。・・ただ驚かないでね。きっと腰を抜かすわ」
「じゃあどうしてここに?」新八が聞くと
「この前突然やって来たのよ、私の様子を見に・・
それでラボに来なさいって言うからね・・」
「パピーは何やってるアル?」
「・・・科学者よ」
そんな話をしているうちにラボに到着した。
セキュリティサービスのロボットが凛の前に立つ。
『凛さま、おかえりなさいませ。そちらはどなたですか?』
「私の友人です」
『マスターから聞いておりません、連絡いたします』
しかしすぐセキュリティは解除され中へ通された。
江戸では見ることがない景色
美しい白い建物・・ここが青蓮香。
ーー「やっと来ましたね」
そこに佇む青年に凛は呼び掛けた。
「お父様お久しぶりです。」と・。
「え?俺と変わんないぐらいじゃない?お父様?
しかもクリソツだし、どうなってんの、
ドッケンベルガーってこのこと??」
「地球人には理解できませんよ。
・・おや?君は・・・地球人じゃないね?」
神楽を見て片眉をあげる。
「彼女は夜兎です。」
新八が神楽を紹介した
「・・そう、君は夜兎か・・・」
ニコッと笑うと
「私は凛の父です、みなマスターと呼びますので
マスターで結構ですよ。」
凛の最初の笑顔と同じだ。
3人はすぐにわかった。
「凛、ラボの庭園でお茶でもどうですか?歩いて喉が乾いたでしょう?」
凛のお茶会はこの影響を受けたんだろうかと思うほど
おいしいお茶とお菓子が用意されていた。
「地球での凛はどうですか?」
そう新八に質問するマスターにかぶき町で凛がどんなに人に好かれているか、花火大会での出来事や日々のことを話した。
神楽はひたすら菓子を食べていた。
銀時と凛は庭園を歩いていた。
「あんまり父親と話さないんだな?」
「ほとんど会いませんから、実感がないと言うか
幼い頃は祖父と兄と3人でいましたから。」
「・・しかし、驚いたよ。
父親って言っても若すぎだろ
ほんとに父親なのか?俺と変わらないじゃないか」
「見た目はね、以前話したでしょ?自称年齢。」
「ああ。私たちは人間の年の重ね方とは異なるって言ってたな。」
「父はその見本みたいなものです・祖父も父と容姿はほぼ同じです。兄も・・見た目はコピーのようなものです。」
「一族みんな?」
「そうみんな同じ。性別が違うのはありますけど。」
「・・でも凛みたいな女がいっぱいいるってことだろ?
別嬪天国じゃないか、銀さんドキドキするかも〜!」
「・・銀さん!も〜〜!!」
「やっと笑ったな」
「え?」
「・・・さっきからずっと笑ってなかった。」
「あ。」
「銀さん、ちゃんと気付いてるよ。」
戯けて言う銀時に
「・・ありがとう。」そう言って
凛はいつもの静かな笑顔を浮かべた。