一世一代の恋
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万事屋に戻ると神楽も可愛らしい紺地の小花の浴衣に身を包んでいた。
「・・なんか銀ちゃんいうコトアルネ?」
「あ〜〜馬子にも衣装的な?」
「それどういう意味アルカ?」
「気にするな、可愛い、可愛いよ〜〜〜神楽ちゃん。」
「適当に言ってる気がするアル」
頬をぷうっと膨らませた神楽だが廊下から現れた凛を見て
「は〜〜、綺麗アル。」そう呟いてた
陽が傾きかけた頃、銀時たちは花火大会の会場へ向かった。
ーーーー「旦那。」
その声に振り向くと沖田が気怠そうに土方たちといた。
「警備か?」
「一応警察なんでしかたねぃでさあ、チャイナ、今日はどうしたんでぃ?」
「姉御が着せてくれたアル、どうよ」
「浴衣は綺麗ですゼィ」
神楽はまた頬を膨らませた。
「・・・」
沖田は銀時の隣にいる凛に目をやった。
「花屋の・・・」
「先日はどうも」
にっこりと笑う凛はあの営業スマイル。
銀時はもう彼女の笑顔の種類を熟知しているから
あ〜〜って感じで見ているしかなかった。
花さえ切らなきゃ、こうはならなかったろうに。
正直、俺にもたかが花と言える部分はあるが凛にとってはそうじゃない。
これは屁怒絽にも言えることだが。
「あん時はすまなかったな。」
「お気になさらないでお仕事ですから。」
土方も凛にそういうと、もちろん凛は営業スマイル。
これ、正直そこそこ顔付き合わしてかないと気付かないんだよなあ。
顔には出てないけど、ニコニコ笑って怒ってることは結構ある・・ような気がするんだ。
ーー気付かないだけで。
山崎だけが普通に話しかけている。
でも、凛に
「たまに張ってらっしゃいますよね?」と言われてギクリとしている。
俺も驚く勘のよさが見え隠れする。
まあ、多分黙ってるけど真選組が嫌いなんだろう。
絶対おくびにも出さないだろうが。
「すごい綺麗な人ですね」
山崎が思わず言うと
「・・まあな、もともとが別嬪だ。着飾れば尚更だが
あの屁怒絽んとこにいるんだろ。美女と野獣だな。」
土方はタバコをふかして言った。
「とはいえ、総悟と背丈一緒だったな、下手したら少し高いか?」
「でかい女は気にいらねぇ」不満げにそう言う沖田を見た山崎。
「山崎〜〜」
そう言って意味もなく追っかけ回す沖田に悲鳴を上げる山崎が人混みに消えていく。
花火大会の会場は結構混んでいて神楽と凛は手を繋いで進んでいた。