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深夜に帰宅した一二三が玄関を開けると、リビングの電気の光が廊下に漏れていた。
(あれ?独歩くんまだ起きているのかな?)
どうやらテレビの音も聞こえる。一旦自室でジャケットを脱ぎ部屋着に着替えてからリビングに行くと、同居人は食べた食器もそのままで机に突っ伏して寝ていて、傍らには2本の缶ビールが転がっている。
「あっちゃー。独歩ちん寝ちゃってらー。ハァー。」
ため息をつきながらも、彼が激務に耐え日々戦っているのを知っているので、仕方ないなぁと独歩の肩を揺する。
「独歩ぉー!もう俺っち帰って来たよ!どぅぉっぽぉお!」
アルコールのせいか、しばらくしてやっと目が覚めたようだ。
「っんぉっ!···一二三?···え?···今何時!?」
「もう3時過ぎちゃってんよー。ベッドで寝なさーい。」
「すまん一二三···。飯ありがとう。美味しかった。」
食器をシンクに持って行こうと独歩が立ち上がったときに、嗅ぎ慣れない匂いがした。
「独歩ちんなんかつけてる?香水?」
「えっ?あっ!シャンプーかも。」
「新しいの買ったの?」
「いや、それがーーー」
独歩は仕事帰りに起こった出来事を話した。
「っへぇ~!!めっちゃいい人じゃん!」
「うん、凄いいい人だったし、シャンプーも気持ち良かった。」
「側にそんなとこできてたんだなー。俺っち全然気付かなかった~。」
平日は家と会社の往復で休みはほぼ家で寝ている独歩のストレスをこの新たな出会いで軽減できるのであればそれはとても良いことだと一二三は思う。
「美容室のシャンプーって気持ちいいよなー。たまにヘッドスパしてもらうときもあっけど、絶対寝ちゃうもん!」
「っあ、そのヘッド、スパ?って何なんだ?」
「頭のマッサージみたいなもんだよ!顔浮腫んでるときにやってもらったらスッキリしたりすんだよねー。」
「そうなんだ···。癒されそう···。」
「とりあえず、昼ぐらいにLINEしてみたらいーんじゃねーの?」
「···うん、そうしてみる。ありがとう一二三、おやすみ。」
「はいおやすみー。」
(もうちょっと「いや、俺なんかが連絡したら~」とかグチグチ言うかと思ってたけど、すんなりうんっつったなー。めっずらし~。一回俺っちも会ってみてーな。)