もがな
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「では、○○△△のあれは太子を本当に慕っての行動だと?」
「はい。彼とも話してみて、自分にはそう感じました。」
「そうか···。」
しばらく二人を見ていて本当にそうだと思ったし、△△くんから衝撃の告白を受けたのでたぶん馬子様が心配するようなことはないと思うのだけど(このことは報告していない。)馬子様はまだ釈然としないようだ。
「まぁ君がそう思うのなら少なくとも今すぐどうこうということはなさそうだし、私はもう少し様子を見ることにする。手間を取らせて悪かったな。」
「いえ、そんな。滅相もございません。」
部屋を出て廊下を歩きながら2人のことを考える。#dn=2#]くんのあの言葉が嘘であるのならもう僕は人間不信になってしまう。それぐらい真剣な表情だった。
「妹子!」
天井の方から声がする。見上げるとどう登ったのか、梁のところに蜘蛛のようにへばりついている太子を見つけた。
「そんなとこで何してるんですか?」
「△△とかくれんぼをしてるんだ。昼食までに見つからなかったら今日この後の仕事は無しになる。」
「働けよ!!」
口を尖らせてぶつぶつ何かを言っている太子に
「あんまり△△くんを困らせてるといつか愛想つかされますよ。」
と言ってやったら、一瞬だけどあからさまに太子の表情は曇った。
「っだ、大丈夫だもん!△△は優しいから!」
「だからって、」
「太子様!」
焦りを含ませた声の方に顔を向けると、顔を青くした△△くんが太子を見上げている。
「どうやってそんなとこに登られたんですか!?」
「ちぇー!見つかったかー。」
「危ないから下りてきてください!!」
しゃかしゃかっと気持ち悪い動きで柱を伝って下りてきた太子を、△△くんは怪我はないかと心配してあげている。
「手のひらにとげが刺さってるじゃないですか!」
「あ、ほんとだ。なんかヌルヌルすると思った、じゃなかったチクチクすると思った。」
「少々お待ちくださいね、とげ抜きお持ちしますから!」
△△くんはバタバタと廊下を走って行った。
「△△くん本当に優しいですね。トゲぐらいで。」
「そうなんだよー。ムフフ。」
「気持ち悪い笑い方しないでください。」
「△△くんのこと相当気に入ってるようですね、太子。」
「えっ!そんな、好きだなんてっ!」
「好きとは言ってませんが・・・。」
太子はみるみる顔を赤くする。
え、ちょっと待って何その反応。もしかして、お前もか!?