杏の花が咲く
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「寝不足?」
「ちょっと色々あって…」
アイナが私の目元を指差して徹夜した姉にそっくりだといった。そんなに分かりやすく隈が出来てしまっているのだろうか。朝洗面所で確認したときは大丈夫だと思ったのに。
フォーティア君とメイスさんはどういう関係なのだろう。そもそもフォーティア君がバイクに乗っているとは思わなかった。見た目の印象からすれば、リムジンとかそういう車からおりてきそうなタイプだ。
アイナと別れて教室に入ると、フォーティア君はすでに登校していた。本か何かを読んでいるようで、伏せられた睫毛が影を作っている。ため息をつきたくなる光景だけど、私は違う意味でため息をつきたかった。
フォーティア君が顔をあげ、ゆっくりと振り返って此方をみる。目があった。あ、やばいつい見すぎてしまった。そう思って大慌てで目線を下にそらすが、もう遅いだろう。心臓が早鐘を打っている。
「僕に何か用か?」
近くでみるフォーティア君は遠くでみるよりも破壊力が違った。顔は小さいし斜め後ろからみるよりも顔の整っている様がよくわかる。
いけない。ぼーっと見惚れそうになるのを堪えてフォーティア君との会話に集中する。
「き、昨日コンビニでフォーティア君がバイク乗ってるの見かけて…私たちの年齢でバイク乗ってるなんて珍しいな、って思って」
メイスさん単体のことは聞けず、かといってなんでもないとも言えず、フォーティア君に対して思っていたことを言うだけになってしまった。
尻すぼみになっていく言葉のあと特に用はなかった、ごめんなさいといって頭を下げた。フォーティア君は少し面の食らったような顔をして、微笑する。
「昨日は僕が高校生になったから仲間が祝ってくれてたんだ。受験や免許取得で全然会えてなかったからね。それでお祝いがてら久しぶりに走りにいこうって誘ってくれたんだ」
「そうなんだ…いい人達なんだね」
あのコンビニにいた人達は結構、強面の人が多かったけれど、フォーティア君の話を聞くと気のいい人達のようだった。少しだけ暴走族かなにかか疑った心を恥じる。
「ああ、僕には勿体ないくらいだ」
そういうフォーティア君の顔にはその人たちに対する誇りのような感情が浮かんでいた。一見怖そうなメイスさんもフォーティア君にここまで言われる仲間の一人だとするならば、打ち解ければいい人なのかもしれない。今はまだ、壁が厚いけれども。
「ここで話したのも何かの縁だ。僕はリオ・フォーティア。リオでいい。君は?」
「名字名前です。1年間よろしくね、リオ君」
「名字…。ああ、よろしく」
リオ君は私の名字をきいて少し考えるような素振りをしたが、すぐにやめて私に右手を差し出す。リオ君は握手を交わすと席へ戻っていった。中性的な見た目だったけれどやっぱり男の子で握手した手は私よりも大きかった。
お昼休み、アイナのクラスでお弁当を食べる。本格的な授業は始まっていないものの委員会決めなどやることは沢山ある。アイナのクラスの黒板には消していない委員会の名前が残っていた。
「え、アイナクラス委員になったの?」
「うん、だって誰もいなかったし…それに男子のクラス委員がちょーっと不安でさ」
黒板のクラス委員の文字の横にはアイナの名前と不安だという男子の名前が大きく書いてあった。ガロ・ティモスという文字は遠目からでもよくみえる。
まだ学校が始まって2日しか経っていないというのにアイナを不安にさせるなんてどんな男子だ。朝とはうって変わってため息をついている。面倒見がいいアイナがクラス委員をやるのは想像がつくけれど、ここまで自信なさそうなのははじめてみた。
少し気になってどんな感じか聞いてみると、堰をきったように言葉がアイナの口から流れ出た。
第一に声が大きい、自己紹介で見栄を切る、ちょっと調子に乗りやすい等々。少し聞いただけでも癖の強さが伝わってくる。いいやつなんだけどね、と困ったように笑った。アイナが振り回されそうだ。しっかりしているからないかもしれないけれど、何かあったときには支えてあげるようにしなければ。
「名前は?何か委員会入ったの?」
「全部競争率高かったから入ってないよ」
「そっか。部活は何はいるか決めた?」
「文化部にしようと思ってるかな。アイナは?」
「陸上部かな。中学のときからやってるし」
アイナは運動全般得意だから、どの部活をやってもきっと活躍できるだろう。中学のときも陸上部でもいい成績を修めていたし体育でもいつも良い評価だった。
最後に残っていた卵焼きを口に入れる。お弁当を片付けていると教室の扉が勢いよく開かれた。青い髪の元気そうな男子がアイナの名前を呼んでいる。アイナが頭を押さえた。
「何、ガロ!」
「先生が呼んでんだよ!いくぞ!」
そういってその男子は教室から出ていく。彼が、アイナのいうガロ・ティモス君らしい。ごめん、と両手を合わせてアイナが出ていった。自分の教室に戻る。なんとなくリオ君の姿を探してみたがリオ君は教室にいなかった。学食か、別のところか。
探しにいくことはしないけれど、もしかすればメイスさんと一緒にいるのかな。母はメイスさんの分までお弁当を作っていたけれど、私よりも家を出るのが遅いメイスさんが持っていったのかどうかはわからなかった。
お昼休みが終わりそうになってリオ君が戻ってくる。リオ君は誰かと話ながら来ていたらしい。開いていた教室の入口から一瞬見えたのはメイスさんの長い髪ともう一人別の男子生徒の後ろ姿だった。
やっぱり、一緒に食べていたんだ。お弁当を食べていたかどうかわからなかったけれど、学校に来ていることはわかった。不良ってわけじゃないことがわかってよかった…のかな、多分。
放課後、科学部や美術部、手芸部といった文化部を中心に見学する。楽器は使えないから吹奏楽部や軽音部は見学しなかった。文化部かどうかは分からないけれど応援団なんていうのもある。けっこういろんな部活があるから全部見学するのは無理だろう。
入るとすれば手芸部とか、続けやすそうな部活がいいかな。他の部活も色々みて決めよう。
家につくとバイクはなかった。まだ帰っていないらしい。制服から着替えているとスマホがメッセージを受信する。確認してみれば母からだった。スーパーへの買い出しだったらもう少し早くいってくれれば帰りにいけたのに。部屋着から着替え直してスーパーへと向かう。玉ねぎに卵、ネギ、鶏肉。今日のご飯は親子丼だろう。
夕方のスーパーという激戦区でボロボロになりながら買い物を終えた。頼まれていたもの以外にもアイスを買って家へ帰る。お風呂上がりの楽しみだ。少し浮かれながら家へつき、冷蔵庫へ食材を、冷凍庫にアイスを入れるとバイクの音が聞こえて家の外で止まった。鍵の開ける音とドアが開く音。玄関を覗くとやっぱりメイスさんだった。着崩してはいるけれど学校の学生服を着ていた。おそらく学校から帰ってきたのだろう。
お帰りなさい、と勇気を振り絞って出した声はメイスさんの耳に届いていなかったかもしれない。メイスさんはそのまま上へとあがっていった。階段を規則正しく上がっていく音が遠くなって遠くでドアが閉まった。
言わなきゃ良かった、という羞恥心を言わなかったら絶対後悔したから大丈夫と言い聞かせて落ち着かせる。無視されたわけではなく、きっと声が小さすぎて聞こえなかったんだ。それにメイスさんからは私の姿が見えなかったかもしれないし。
「名前」
「はいっ!?」
冷蔵庫にもたれ掛かっていたら突然名前を呼ばれ反射的に声をあげる。メイスさんがキッチンを覗いていた。制服からはもう着替えていて、来たときと同じライダージャケットを着ていた。手には私と色ちがいのランチバッグを持っている。
「今日俺の分の夕飯はいらない。帰りも遅くなる。そう伝えておいてくれ」
「あ、わかりました…」
「よろしく頼む」
そう言いながらランチバッグからお弁当箱を取り出して綺麗に洗っていくメイスさんを私は見ているしかできなかった。そのあとすぐにメイスさんは家を出ていった。バイクのエンジン音が聞こえ、遠くなっていく。
メイスさんが私の名前を覚えていた。覚えられているとは思わなかった。メイスさんが洗っていたお弁当箱からは残ったご飯は出てこなかった。お弁当持っていってちゃんと食べてるんだ。今日でメイスさんのこと少し知れた気がする。とはいってもまだまだ、謎な部分は多いし先ほどの会話だってかなり業務的だ。私がいなかったら書き置きしていっただろう。
私はメイスさんがこれからどこにいったのかも何時頃帰ってくるのかも聞けなかった。
メイスさんが帰ってきたのはあと数時間で日付が変わる頃で、さっさと部屋へ入ってしまい話しかけることはできなかった。
どうすれば、メイスさんと仲良くなれるんだろう。せめて普通に会話くらいしたい。数日過ごしてわかったのは見た目ほど怖くはないということだけど、やっぱり壁を感じてしまう。
布団に潜って考えたがどうやっても思い付かない。共通の話題で盛り上がろうにも、私はバイクのことはからっきしだし、他に好きなことも知らないし。
ふと頭に浮かんだのはリオ君だった。リオ君からメイスさんのことを聞いてみれば…いや他人を巻き込むわけにはいかないし…。
その夜は思い付くことなく考えているうちに朝が来てしまった。はやく仲良くなりたいのに。
「ちょっと色々あって…」
アイナが私の目元を指差して徹夜した姉にそっくりだといった。そんなに分かりやすく隈が出来てしまっているのだろうか。朝洗面所で確認したときは大丈夫だと思ったのに。
フォーティア君とメイスさんはどういう関係なのだろう。そもそもフォーティア君がバイクに乗っているとは思わなかった。見た目の印象からすれば、リムジンとかそういう車からおりてきそうなタイプだ。
アイナと別れて教室に入ると、フォーティア君はすでに登校していた。本か何かを読んでいるようで、伏せられた睫毛が影を作っている。ため息をつきたくなる光景だけど、私は違う意味でため息をつきたかった。
フォーティア君が顔をあげ、ゆっくりと振り返って此方をみる。目があった。あ、やばいつい見すぎてしまった。そう思って大慌てで目線を下にそらすが、もう遅いだろう。心臓が早鐘を打っている。
「僕に何か用か?」
近くでみるフォーティア君は遠くでみるよりも破壊力が違った。顔は小さいし斜め後ろからみるよりも顔の整っている様がよくわかる。
いけない。ぼーっと見惚れそうになるのを堪えてフォーティア君との会話に集中する。
「き、昨日コンビニでフォーティア君がバイク乗ってるの見かけて…私たちの年齢でバイク乗ってるなんて珍しいな、って思って」
メイスさん単体のことは聞けず、かといってなんでもないとも言えず、フォーティア君に対して思っていたことを言うだけになってしまった。
尻すぼみになっていく言葉のあと特に用はなかった、ごめんなさいといって頭を下げた。フォーティア君は少し面の食らったような顔をして、微笑する。
「昨日は僕が高校生になったから仲間が祝ってくれてたんだ。受験や免許取得で全然会えてなかったからね。それでお祝いがてら久しぶりに走りにいこうって誘ってくれたんだ」
「そうなんだ…いい人達なんだね」
あのコンビニにいた人達は結構、強面の人が多かったけれど、フォーティア君の話を聞くと気のいい人達のようだった。少しだけ暴走族かなにかか疑った心を恥じる。
「ああ、僕には勿体ないくらいだ」
そういうフォーティア君の顔にはその人たちに対する誇りのような感情が浮かんでいた。一見怖そうなメイスさんもフォーティア君にここまで言われる仲間の一人だとするならば、打ち解ければいい人なのかもしれない。今はまだ、壁が厚いけれども。
「ここで話したのも何かの縁だ。僕はリオ・フォーティア。リオでいい。君は?」
「名字名前です。1年間よろしくね、リオ君」
「名字…。ああ、よろしく」
リオ君は私の名字をきいて少し考えるような素振りをしたが、すぐにやめて私に右手を差し出す。リオ君は握手を交わすと席へ戻っていった。中性的な見た目だったけれどやっぱり男の子で握手した手は私よりも大きかった。
お昼休み、アイナのクラスでお弁当を食べる。本格的な授業は始まっていないものの委員会決めなどやることは沢山ある。アイナのクラスの黒板には消していない委員会の名前が残っていた。
「え、アイナクラス委員になったの?」
「うん、だって誰もいなかったし…それに男子のクラス委員がちょーっと不安でさ」
黒板のクラス委員の文字の横にはアイナの名前と不安だという男子の名前が大きく書いてあった。ガロ・ティモスという文字は遠目からでもよくみえる。
まだ学校が始まって2日しか経っていないというのにアイナを不安にさせるなんてどんな男子だ。朝とはうって変わってため息をついている。面倒見がいいアイナがクラス委員をやるのは想像がつくけれど、ここまで自信なさそうなのははじめてみた。
少し気になってどんな感じか聞いてみると、堰をきったように言葉がアイナの口から流れ出た。
第一に声が大きい、自己紹介で見栄を切る、ちょっと調子に乗りやすい等々。少し聞いただけでも癖の強さが伝わってくる。いいやつなんだけどね、と困ったように笑った。アイナが振り回されそうだ。しっかりしているからないかもしれないけれど、何かあったときには支えてあげるようにしなければ。
「名前は?何か委員会入ったの?」
「全部競争率高かったから入ってないよ」
「そっか。部活は何はいるか決めた?」
「文化部にしようと思ってるかな。アイナは?」
「陸上部かな。中学のときからやってるし」
アイナは運動全般得意だから、どの部活をやってもきっと活躍できるだろう。中学のときも陸上部でもいい成績を修めていたし体育でもいつも良い評価だった。
最後に残っていた卵焼きを口に入れる。お弁当を片付けていると教室の扉が勢いよく開かれた。青い髪の元気そうな男子がアイナの名前を呼んでいる。アイナが頭を押さえた。
「何、ガロ!」
「先生が呼んでんだよ!いくぞ!」
そういってその男子は教室から出ていく。彼が、アイナのいうガロ・ティモス君らしい。ごめん、と両手を合わせてアイナが出ていった。自分の教室に戻る。なんとなくリオ君の姿を探してみたがリオ君は教室にいなかった。学食か、別のところか。
探しにいくことはしないけれど、もしかすればメイスさんと一緒にいるのかな。母はメイスさんの分までお弁当を作っていたけれど、私よりも家を出るのが遅いメイスさんが持っていったのかどうかはわからなかった。
お昼休みが終わりそうになってリオ君が戻ってくる。リオ君は誰かと話ながら来ていたらしい。開いていた教室の入口から一瞬見えたのはメイスさんの長い髪ともう一人別の男子生徒の後ろ姿だった。
やっぱり、一緒に食べていたんだ。お弁当を食べていたかどうかわからなかったけれど、学校に来ていることはわかった。不良ってわけじゃないことがわかってよかった…のかな、多分。
放課後、科学部や美術部、手芸部といった文化部を中心に見学する。楽器は使えないから吹奏楽部や軽音部は見学しなかった。文化部かどうかは分からないけれど応援団なんていうのもある。けっこういろんな部活があるから全部見学するのは無理だろう。
入るとすれば手芸部とか、続けやすそうな部活がいいかな。他の部活も色々みて決めよう。
家につくとバイクはなかった。まだ帰っていないらしい。制服から着替えているとスマホがメッセージを受信する。確認してみれば母からだった。スーパーへの買い出しだったらもう少し早くいってくれれば帰りにいけたのに。部屋着から着替え直してスーパーへと向かう。玉ねぎに卵、ネギ、鶏肉。今日のご飯は親子丼だろう。
夕方のスーパーという激戦区でボロボロになりながら買い物を終えた。頼まれていたもの以外にもアイスを買って家へ帰る。お風呂上がりの楽しみだ。少し浮かれながら家へつき、冷蔵庫へ食材を、冷凍庫にアイスを入れるとバイクの音が聞こえて家の外で止まった。鍵の開ける音とドアが開く音。玄関を覗くとやっぱりメイスさんだった。着崩してはいるけれど学校の学生服を着ていた。おそらく学校から帰ってきたのだろう。
お帰りなさい、と勇気を振り絞って出した声はメイスさんの耳に届いていなかったかもしれない。メイスさんはそのまま上へとあがっていった。階段を規則正しく上がっていく音が遠くなって遠くでドアが閉まった。
言わなきゃ良かった、という羞恥心を言わなかったら絶対後悔したから大丈夫と言い聞かせて落ち着かせる。無視されたわけではなく、きっと声が小さすぎて聞こえなかったんだ。それにメイスさんからは私の姿が見えなかったかもしれないし。
「名前」
「はいっ!?」
冷蔵庫にもたれ掛かっていたら突然名前を呼ばれ反射的に声をあげる。メイスさんがキッチンを覗いていた。制服からはもう着替えていて、来たときと同じライダージャケットを着ていた。手には私と色ちがいのランチバッグを持っている。
「今日俺の分の夕飯はいらない。帰りも遅くなる。そう伝えておいてくれ」
「あ、わかりました…」
「よろしく頼む」
そう言いながらランチバッグからお弁当箱を取り出して綺麗に洗っていくメイスさんを私は見ているしかできなかった。そのあとすぐにメイスさんは家を出ていった。バイクのエンジン音が聞こえ、遠くなっていく。
メイスさんが私の名前を覚えていた。覚えられているとは思わなかった。メイスさんが洗っていたお弁当箱からは残ったご飯は出てこなかった。お弁当持っていってちゃんと食べてるんだ。今日でメイスさんのこと少し知れた気がする。とはいってもまだまだ、謎な部分は多いし先ほどの会話だってかなり業務的だ。私がいなかったら書き置きしていっただろう。
私はメイスさんがこれからどこにいったのかも何時頃帰ってくるのかも聞けなかった。
メイスさんが帰ってきたのはあと数時間で日付が変わる頃で、さっさと部屋へ入ってしまい話しかけることはできなかった。
どうすれば、メイスさんと仲良くなれるんだろう。せめて普通に会話くらいしたい。数日過ごしてわかったのは見た目ほど怖くはないということだけど、やっぱり壁を感じてしまう。
布団に潜って考えたがどうやっても思い付かない。共通の話題で盛り上がろうにも、私はバイクのことはからっきしだし、他に好きなことも知らないし。
ふと頭に浮かんだのはリオ君だった。リオ君からメイスさんのことを聞いてみれば…いや他人を巻き込むわけにはいかないし…。
その夜は思い付くことなく考えているうちに朝が来てしまった。はやく仲良くなりたいのに。