虚構のアイランド・2

記事一覧

  • その1139

    20241225(水)07:13
    ★★★
    虚像獣の実態がある程度晒されてからの扇浜の緊急会見は、[スロープ・アイランド]全体の営みを大きく覆す羽目になった。
    [サウス・エリア]を管轄する基地[サウザンズ]も、例外に漏れなかった。
    むしろ、状況は悪化の道を辿る結果になった。

    アイランド28

  • その1138

    20241224(火)07:24
    一般人同士の小競り合いは、大規模な暴動へと発展する。
    終わりの見えない争いを、遠くで眺めていた扇浜は、ほくそ笑んだ。

    『そうだ。争え。争いあって勝ち取れ。
    幸福を得たいんだったらな?』

    アイランド27

  • その1137

    20241224(火)07:21
    拳の威力は、各々の身体能力によって異なる。
    だが、ありったけの力を込めて相手を殴ろうとしているのは、全員に共通していた。

    血が溢れ出ようが、人混みもしくは傷を負って倒れようが、南北の争いは収まらなかった。

    アイランド27

  • その1136

    20241223(月)08:33
    図星か、言いがかりなのか。
    真偽は不明だが、[サウス・エリア]の辛抱の限界には、到達していた。

    口だけでは収拾がつかなくなって。
    暴言を放った者に対し、拳を振るった。

    アイランド27

  • その1135

    20241223(月)08:29
    必ず、笑う男に同調する人間は存在する。
    [ノース・エリア]出身の人間が、笑う男の味方についた。

    「元から面倒くさかったよ!アンタら!」
    「自分らの能力を棚にあげて、物を要求してくるんだからな!」

    アイランド27

  • その1134

    20241222(日)06:45
    「南の人間だと全部一括りにしないで!違和感を感じている人もいるのよ!」
    笑う男に反抗したのは、ほとんどが[サウス・エリア]の人間だった。

    [セントラル・ゾーン]以外でも、市街地では南北問わず多様な人間が行き交っていた。

    アイランド27

  • その1133

    20241222(日)06:41
    周囲の人間の怒りの矛先が、次々と笑う男に向けられた。

    「媚、だと?」
    「アンタも同罪だろうが!一緒に信じてただろう!」

    アイランド27

  • その1132

    20241221(土)06:47
    笑う男は、周囲の心配を憎悪へと、変えた。

    「奇妙だと思っていたさ!南の人間に媚を売らなきゃいけないとか!
    扇浜さんも、しんどかったんだな!」
    ハハハ!と男が高らかに笑った。

    アイランド27

  • その1131

    20241221(土)06:44
    その男は、クククと笑った。
    笑い声は周辺の住民達の耳に入った。

    「何だ?どうした?」
    「おかしな点でもあったか?」
    皆、笑った者の心配をした。

    アイランド27

  • その1130

    20241220(金)08:10
    群衆の中の女性のように、不満の声が続出した。
    『帰れ』『引っ込め』コールの再開も近いとされていたのだが…。

    利き手の拳を上に掲げようとしなかった者も存在した。

    アイランド27