虚構のアイランド・2
記事一覧
その986
20241015(火)06:01通信を開いたまま指示を聞いていた、部隊のリーダー格であるボーデンは。
「了解した。」
反論もせず、撤退の指示を受け入れた。アイランド24
その985
20241015(火)05:59「【ペンタグラム】は撤退だ![アイランド]内の後始末は、他の救援部隊に任せる。
パイロット部隊は帰還後、司令室に来るように!」
[サウザンズ]総指揮官の声は、オペレーター達の手によって基地内に流れた。アイランド24
その984
20241014(月)06:55貴重な戦闘機をこのまま、フラフラさせておいてはならない。
戦闘機が飛んでいる事実でも、怯える人間がいるのだ。
利用目的がなければ、基地内に引っ込めなければ…。
撤退の指示を出せるのは、堂山だった。アイランド24
その983
20241014(月)06:51【ペンタグラム】のジェット機にも、小型のミサイルは搭載されていた。
市街地の大量の虚像獣相手に攻撃を仕掛けられるのは、ボーデン達パイロット部隊のみだ。
そんな彼らが、先に現状を把握して、攻撃を開始していない。アイランド24
その982
20241013(日)07:47モニター越しのボーデンは、安堵の息を交えた声で言った。
『【ペンタグラム】の合体作業に移行する直前に、こちらにも直に映像を流してきたんだ。
合体は中断して、現在は市街地の動向を見張っている。』アイランド24
その981
20241013(日)07:44堂山は2人目の割り込んできた者と向かい合った。
「ボーデン、今から緊急停止の命令をかけるところだったが…。」
『丁度よかった。私も要請をするタイミングだったと思っていたのだ。』アイランド24
その980
20241012(土)08:15『堂山!映像は流れているか!?』
「ボーデン、今イーマス代表と…。」
『現場を優先したまえ。私は傍観に徹する。』
[サウザンズ]総指揮官とベテランパイロットのやり取りの邪魔をしないと誓い、イーマス代表は口を閉じた。アイランド24
その979
20241012(土)07:38モニター画面内に広がる現実も加味して、さらに彼らの元上官の勧告もあれば、堂山は折れるしかなかった。
承知しました、と一言伝えようとした時に、別の回線が割り込んできた。
【ペンタグラム】のジェット機で飛行中のボーデンだった。アイランド24
その978
20241011(金)07:41「では、今の虚像獣から、何の害も及ぼさないと…。」
『そう解釈するのが妥当だろう。故に住民達が真っ先に学習し、平常心を取り戻している。
素早く、出撃停止を要請するんだ。』
イーマス代表はオペレーター隊員の問いに答え、改めて堂山に指示を出した。アイランド24
その977
20241011(金)07:37『少将の言う通りだ。』
イーマス代表が、堂山の裏付けを肯定した。
『現在闊歩している大量の虚像獣は、急接近しても反発しあう事はない。
すり抜けるだけだ。』アイランド24