虚構のアイランド・2

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  • その1149

    20241230(月)06:39
    彼には自責の念があるからだ。
    『虚像獣を倒していけば、人々の心が救われる』と思い込ませるのに、自分達が加担しているのだ。
    取り締まりを強化しなければならないのに、申し訳なさが先で裁きの手が震えた。

    アイランド28

  • その1148

    20241229(日)08:20
    極力、命を散らさせる行為は避けた。
    捕縛はしても、強引な処刑までは執行しなかった。

    基地の内部からは処刑の執行をしろという声があがっていた。
    しかし、総指揮官・田辺堂山は頑なにやらなかった。

    アイランド28

  • その1147

    20241229(日)08:17
    [サウザンズ]側も基地の防衛の為、対策を施している。

    暴動を起こす者達を追い払うのに、あえて火炎放射器で壁の周りを燃やした。
    それでもよじ登る懲りない人間には、石でも投げ落として墜落させた。

    アイランド28

  • その1146

    20241228(土)07:42
    『虚像獣を信用するように仕向けたのは[サウザンズ]だ』として。

    [サウザンズ]の基地の境界線とした高い壁には、強い力でくり抜かれた窪みが次々と量産された。
    窪みが穴となり、亀裂を伝って…壁の最上部が落下する事故も発生した。

    アイランド28

  • その1145

    20241228(土)07:23
    命が惜しい人々は、[ノータブル]を襲撃するのをやめた。
    ところが、どうしても鬱憤を晴らしたい気持ちでいっぱいの人間は、少なからずいた。
    彼らは、[ノータブル]から[サウザンズ]へと矛先を変えたのである。

    アイランド28

  • その1144

    20241227(金)06:56
    [ノータブル]側も防衛に力を注いだ。
    防衛線に立つ隊員はライフルを使用した。
    暴動の参加者は次々と地に伏せた。
    銃弾を免れた者は捕縛され、暴動が沈静化して数日後に、公開処刑された。

    アイランド28

  • その1143

    20241227(金)06:47
    真っ先に標的にされたのは、[ノータブル]である。
    『南』の人々が武器や爆弾を握りしめて、基地の周りを囲んだ。
    銃を発砲して、爆弾を基地の中に放り込んだ。

    アイランド28

  • その1142

    20241226(木)08:17
    具体的には。
    [ノース・エリア]の人々は[サウス・エリア]の人々をこき使ってもいい『権利』を。
    [サウス・エリア]の人々は[ノース・エリア]の人々に従う『義務』を制定した。

    当然、『南』の人間からの反発は大きかった。

    アイランド28

  • その1141

    20241226(木)07:37
    どさくさに紛れて、制度まで大層に掲げてきた。

    ざっくりとした内容はシンプルで、『北優位、南劣位』のスタンスを貫く制度だった。
    『南』こと[サウス・エリア]の人々が、『北』こと[ノース・エリア]の人々に虐げられる構図を整えられた。

    アイランド28

  • その1140

    20241225(水)07:34
    [ノース・エリア]を管轄している基地[ノータブル]の総指揮官だった扇浜筋道。
    [スロープ・アイランド]の首相になった今では、徹底して『南』への非難を行った。

    単純に暴言を吐いて、侮辱するだけでは終わらなかった。

    アイランド28