虚構のアイランド・2

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  • その1229

    20250206(木)08:58
    「司令室?一体何か…」
    「仕事終わって休憩してんのに、休みなしかよ」
    よいしょ、とラウトは重い腰をあげて、椅子から立ち上がった。
    アージンもそれに連なった。

    アイランド29

  • その1228

    20250205(水)08:19
    放送は地下のフロア以外、流していない。
    ラウト達のいる食堂は地下に設けられているので、音声の不具合は感じられなかった。

    『ビルムーダ中尉、ビジョウ中尉。至急、司令室までお越しください』

    アイランド29

  • その1227

    20250205(水)07:36
    ラウトは首をブンブンと横に振った。
    親友の気まずそうな顔を見て、アージンはこれ以上、今の話題に触れないでおこうと決めた。

    [サウザンズ]の基地の稼働が地下メインになっても、内部の放送は健在だった。

    アイランド29

  • その1226

    20250204(火)08:30
    ラウトの話の中身を、もう少し聞いてやろうと考えた。

    「やりたい事があるんだろう?だったら、やればいいさ。俺は止めないぞ」
    「別に!今辞めちまったらもったいないからいいぜ」

    アイランド29

  • その1225

    20250204(火)08:27
    アージンの全く動じない答えに、そうだよな…と納得してしまったラウト。
    同意はするものの、彼自身ではどこか腑に落ちなかった。

    親友の気落ちする様を、見過ごすアージンではない。

    アイランド29

  • その1224

    20250203(月)08:54
    厳しいかなと思いつつ、それでもラウトは自分の意思を告げた。
    「そのよ…。旅をしてみたいとかさ。軍隊の活動以外の事、体験してみたいなぁ、とか」
    「正規軍の待遇には、問題ないだろう。この基地へ赴いたとしても、報酬はいいのだからな」

    アイランド29

  • その1223

    20250203(月)08:50
    アージンは、目を細めて言った。
    「それは、軍をやめてまで…という意味合いか?」
    彼の言葉に、冷徹さを感じられた。
    まだ、ラウトは否定をされていないというのに。

    アイランド29

  • その1222

    20250202(日)08:21
    「何だ?」
    「お前さ、今後何かやってみたい事とか、あったりするか?」

    まだ、アージンの持つ缶コーヒーの中身は残っている。
    飲み込もうと口に触れる寸前で、手を止めた。

    アイランド29

  • その1221

    20250202(日)08:18
    置かれた空のスチール缶から、親友のアージンへとゆっくり目線を戻す時。
    それは、ラウト本人が胸の内に秘めていたものを吐き出す合図だった。

    「なあ、アージン。ずっと前から言いたかったんだけどよ」

    アイランド29

  • その1220

    20250201(土)07:15
    彼の発言は、目の前の親友の耳に届いていた。
    「どうなるも、俺達は一軍人だ。上の命令には従わざるをえないだろう」
    「どう足掻いても、運命を共にするんだよな…」
    ラウトはやや低いめに漏らすと、視線を斜め下に落とした。

    アイランド29