虚構のアイランド・2

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  • その1299

    20250306(木)09:13
    毎日、虚ろな日々を過ごしていた。
    ただ、刑の執行が迫るのを待つだけの期間。
    魔がさして行為に及んだ罪人達に、舞い込んでくる情報などなかった。
    最近のニュースなんて、全然流れてこない。

    アイランド31

  • その1298

    20250305(水)06:53
    その反動だろうか。
    私のトイレを使用する行動に対して、邪な感情を抱いて見つめる行為は。

    この時だけ、私は気分を悪くしていた。
    かと言って、彼に止めるように責める事はできなかった。
    囚人の私には、そんな権限はないから……。

    アイランド31

  • その1297

    20250305(水)06:50
    視線が痛い。目が怖い。
    興味を示しているのか、首を上下にゆっくりと動かしている姿もあった。

    罪を犯した者や疑われる者しか、牢屋には放り込まれない。
    彼らは自由を制限されている。

    アイランド31

  • その1296

    20250304(火)07:21
    驚きとか、不思議そうにこちらを見つめてきているのではなかった。
    忘れはしない。
    トイレを使用する私を、遠くからじっと眺めていた男を。
    決して逸らす事もなく、終わるまで私を見続けていた。

    アイランド31

  • その1295

    20250304(火)07:08
    大小問わず、不要物を出すには少しの肌を曝け出さないといけなかった。
    私は囚人の中では、数少ない女性の1人。

    一部の近くで居座る男の囚人に、稀有な目で見られた。

    アイランド31

  • その1294

    20250303(月)10:02
    それぞれの檻の中には、洋式トイレが1つずつ隅に設置されていた。
    上蓋付きで、その隣には壁にくっついた消臭用の換気口があった。臭い消しの為だろう。

    不要物を体内から出すのに、トイレは欠かせない。

    アイランド31

  • その1293

    20250303(月)09:57
    水希から関心を寄せられないなんてどうでもよかった。
    むしろ、会う度に一つ一つの発言がイライラしていたので、過度なストレスを溜めずに済んだ。

    牢屋に入ってからの恐怖はあった。

    アイランド31

  • その1292

    20250302(日)07:43
    水希と同じ性別の私・創竜燃華には、何の意欲も湧かなかった。
    彼女が下品な笑みを浮かべてこっちを見てきても、煩わしいから顔を背けるだけ。
    相手をしないようにすると、やがて水希も私に興味を示さなくなった。

    アイランド31

  • その1291

    20250302(日)07:40
    看守以外にも、水希がのこのこと歩いてきたりもした。
    その時の男性の囚人達は猛烈に騒ぎ出した。
    水希は監獄の中のアイドルとして振る舞っていた。
    みずぼらしい囚人達は好かれたくて、笑顔で手を振ったり、投げキッスまで投下した。

    アイランド31

  • その1290

    20250301(土)07:30
    3回の食事は、粗末なパンと水と副菜が配られるだけ。
    少量の食べ物を口に頬張る以外、牢屋の中は静かだった。
    看守が1日に何回も、目の前を巡回する。
    強制的に黙らざるをえなかった。

    アイランド31