虚構のアイランド・2

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  • その1319

    20250316(日)07:25
    施錠されている懸念はあるだろうが、一か八かの賭けに出るしかない。

    発砲は繰り返されている。
    ターゲットは当然、私である。
    もう、後ろを振り向かない。

    アイランド31

  • その1318

    20250315(土)07:35
    抜け穴、すなわち隊員や囚人達の群れが疎らになっている状態の、通路の奥。
    他の部屋へと繋がる鉄製のドアがあった。
    もちろん重量は大きいであろうから、固くて開きにくいだろう。
    厳しい現実であろうと、迷っている暇はない。

    アイランド31

  • その1317

    20250315(土)07:21
    大丈夫。私はこの集団の群れから抜け出すから。
    少しの間だけ辛抱してほしい。

    隊員達を蹴り倒し、道を作り出していく。
    床にへばりついた彼らも踏み台にすれば、うまく渡れる。

    アイランド31

  • その1316

    20250314(金)07:38
    弾の乱射が、実行された。
    音が通路内に響いて、手ぶらな囚人達はわあっ!と喚いた。
    処刑の宣告がまだの人間はたくさんいる。
    私の暴走という珍事件で、同じように罰せられたくないだろう。

    アイランド31

  • その1315

    20250314(金)07:24
    成功率とかなんて、気にしていられない。
    私の気持ちは、[北]の基地の隊員達の壁を乗り越えて飛び立つしか、なかった。

    隊員達は銃を構えた。
    簡単に足止めできる武器としては、最適だ。

    アイランド31

  • その1314

    20250313(木)08:11
    戻るまでの僅かなタイムラグ。
    無理矢理にでも私は飛んで、多くの隊員達を掻き分けていった。

    暴れても勝算はわからない。
    隊員の数が多いと、勝ち目がないに等しいだろう。

    アイランド31

  • その1313

    20250313(木)08:07
    1人、頬に1発蹴りを入れると、1人は必ず倒れる。
    ドミノのように、すぐ横に立っていた隊員達も、身体のバランスを崩した。
    崩れてしまえば、姿勢を戻すのに多少の時間を要する。

    アイランド31

  • その1312

    20250312(水)07:31
    牢屋の共用通路の天井は、低め。
    それが何だというのだ。
    今はこの場をかき分ける、それしか考えない。

    私は上に飛んだ。姿勢を低くして。
    [ノータブル]の隊員達の顔に、思いっきり蹴りを入れた!

    アイランド31

  • その1311

    20250312(水)07:21
    看守や他の隊員達は暴れ出す私を目撃すると、すぐに押さえつけようとした。
    だが、私も[サウザンズ]の隊員だった。
    厳しい施設時代から正規軍へと入隊した私も、鍛え抜かれた兵士だ。

    アイランド31

  • その1310

    20250311(火)07:25
    側についている隊員を、全身で横に押し出した。
    彼を反対の檻へと、倒れかけようとした。

    隊員達は相当の訓練を受けている。
    乱れの察知も、簡単なものだ。

    アイランド31