虚構のアイランド・2

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  • その1329

    20250319(水)12:37
    元々巨大なロボであったそれは、遠く離れていても輪郭がはっきりと見えていた。
    輪郭だけでない、色も茶・橙・黄・緑・青の5色を認識できた。
    今は《武器》を持っていないけど、私はこのロボの正体を覚えている。
    捕まるまで、このロボのパイロット部隊に所属していたから……!

    アイランド31

  • その1328

    20250319(水)12:33
    豪雨災害以来、一向に晴れ間の出ない曇り空。
    白からグレー味のある色まで様々で、いつ雨が降り出してもおかしくない、どんよりとした空模様。

    でも、全員での体操の時と比べて、わずかに違う点があった。

    アイランド31

  • その1327

    20250319(水)12:30
    今は身体を慣らしてはいられない。
    追っ手の足音が大きくなっていく。
    彼らは動きやすい靴を履いているのだから、階段を駆け上がるのは余裕であろう。

    走って、屋上の外へ出る。

    アイランド31

  • その1326

    20250319(水)07:34
    渾身の力を振り絞って、ドアを手前に引いた。

    開いたドアの先に見えたのは、屋上のスペースだった。
    室外機等の設備以外、更地が広がるだけであった。
    軽く準備運動するには、丁度良かった。

    アイランド31

  • その1325

    20250319(水)07:21
    施錠されていない事を、願うしかない。
    私はドアノブを左方向に、強く回した。

    [ノータブル]の基地は不用心なのか?
    神が、私に味方をしてくれているのか……?
    どちらが理由か掴めなくても、ドアは開いてくれた。

    アイランド31

  • その1324

    20250318(火)07:36
    それまでに、屋上へと行かねば……!

    登り階段の終着点。
    ここにもまた、関門が待ち受けていた。
    拘留場を出る時と同じ、鉄製のドアであった。

    アイランド31

  • その1323

    20250318(火)07:21
    天辺は必ずある。
    階段をひたすら登り詰めれば、終点は見えてくる。

    隊員達の追っ手も、階段のフロアに入ってきた。
    怒声や足音も、内部に響き渡る。

    アイランド31

  • その1322

    20250317(月)08:53
    いつもは体を慣らすための体操を行う場として利用されていた屋上。
    過去の囚人の幾らかが、逃げ出すにそこから飛び降りていた。
    私は彼らを、馬鹿な人達だと呆れていた。
    その考えを、改める時が来たのかもしれない。

    アイランド31

  • その1321

    20250317(月)08:49
    拘留場は3階にあると知った。
    『3』とご丁寧にプラ板で貼り付けてある。
    下へと降る階段もあれば、上へと登る階段もあった。

    上へ、登れる……?

    アイランド31

  • その1320

    20250316(日)07:40
    ドアノブに手をかける。
    左右にノブを捻る。
    ドアは押して開けるタイプだった。

    運良く、ドアは開いた。
    その先は、ジグザグした階段のみのフロアだった。

    アイランド31