虚構のアイランド・2

記事一覧

  • その1012

    20241028(月)08:44
    水希か拘留場に訪れる。
    その時の男性の囚人達のテンションが上がった。
    ここではアイドルのように、彼女は人気者だった。

    「水希ちゃーん。」

    アイランド25

  • その1011

    20241028(月)08:41
    現在、彼女は[ノータブル]のパイロット部隊に所属している。
    部隊の人間が全員、虚像獣を倒す任務についているのではない。
    エリア毎においての対処だから、遭遇していないだけかもしれないが。

    アイランド25

  • その1010

    20241027(日)06:48
    特に彼女が敵対視しているような女性に対しては、侮辱の当たりが強い。
    身寄りのない者以外の若い正規軍の人のいくらかが、彼女が原因で辞めているのを知っている。
    常に崩さない笑みの裏側で、水希は酷い事をたくさんしている。

    アイランド25

  • その1009

    20241027(日)06:43
    誰に対しても印象が良いのであれば、全く問題ない。
    水希の場合、男相手と女相手で態度が変わる。
    男相手だと、可愛らしく鳴いて、惹きつけようとする。
    女相手だと…ちょっと小馬鹿にしたような発言をする。

    アイランド25

  • その1008

    20241026(土)06:46
    水希と私は、ほとんど正反対である。

    普段は静かな私と比べて、彼女は誰かとつるむと口を開きたがる。
    お喋りの絶えない人物だ。
    人によっては、当たりがいいと思われやすいタイプ。
    私よりも話しかけやすいかもしれない。

    アイランド25

  • その1007

    20241026(土)06:42
    彼女と仲がいいかと言えば、全く別の話。

    そもそも、出身自体は似た境遇ではある。
    彼女も、両親が既にいなかった。
    施設で育ったのも、私は知っている。

    性格が同じようになるのは、嘘である。

    アイランド25

  • その1006

    20241025(金)08:08
    虎斑水希(とらふみずき)という、[ノータブル]の女性隊員がいた。
    私の訓練兵時代からの、同世代の女性だ。
    正規軍の基地に所属していた頃は、共に訓練なり任務なり取り組んでいた。
    彼女の大まかな経歴は知っている。

    アイランド25

  • その1005

    20241025(金)07:27
    看守の巡回くらいなら、私は気にならなかった。
    邪な興味への抑制に一役買ってくれているから。

    拘留場は、看守以外の隊員も、出入りする機会がある。

    アイランド25

  • その1004

    20241024(木)07:44
    相手しないでおこうと決めても、現実はうまくいかなかった。

    拘留場には見回りとして看守担当の隊員がやってくる。
    騒いでいる囚人に厳重注意をするのが仕事だった。

    アイランド25

  • その1003

    20241024(木)07:42
    事情はあるのかもしれないが、下衆の輩の視線など気にしなかった。
    無視を決め込めば、彼らの大半は私に興味を示さなくなる。
    この拘留場は裁判後に処刑される囚人の為の仮置き場だから、必要以上に関わりを持たなくてもいい。

    アイランド25