虚構のアイランド・2

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  • その1419

    20250429(火)07:30
    ネロ同様、喜怒哀楽の激しいラウトさん。
    彼やアージンさんなんて、ただのとばっちりなのに、今は優しく接してくれている。
    大人の対応に、私は感謝の念しかなかった。

    ほとんどが喜びの表情を示す中、1人だけ気持ちが沈んでいるパイロットがいた。

    アイランド33

  • その1418

    20250428(月)08:18
    『あー聞いてるぜ?落ち着きのない囚人がいる、って頭抱えてる隊員が愚痴ってたからよ』
    「どこにでもいるんですね……」
    『隙を見計らって脱走できたんだろ?結果オーライでもいいじゃねぇか。帰ったら祝おうぜ』
    「ありがとうございます。ラウトさん」

    アイランド33

  • その1417

    20250428(月)08:14
    油断できる状況ではないけど、私は安堵の息を吐いた。

    『よく、抜け出したな……燃華』
    「丁度拘留場の問題児が騒いでいたから、運が良かったんですよ」

    アイランド33

  • その1416

    20250427(日)06:36
    同じパイロット部隊の顔ぶれが、私と向き合っていた。
    各々が驚きと喜びで、表情を形成させていた。

    よかった。私の事をまだ信頼してくれる人達がいて。

    アイランド33

  • その1415

    20250427(日)06:32
    モニター画面に《CLEAR》の文字が表示された。
    ロック画面の仕様である《Auto playing mode》の文字は取り払われた。
    ダークオレンジのフィルターがかかっていたカメラ映像が、正常な色を取り戻した。

    アイランド33

  • その1414

    20250426(土)06:49
    コードの入力が求められた。
    英字と数字を交えたコードが必要になる。
    覚えているコード通り、私は手元のパネルをタッチしていった。
    《Sword02RA》と。
    最後に『OK』をタッチした。

    アイランド33

  • その1413

    20250426(土)06:42
    既存の【ペンタグラム】と操作手順が同じであれば、全身が覚えているはずだ。
    専用のキーは、差し込まれている。
    それを右手で、縦から横に捻らせる。
    画面が切り替わった。

    アイランド33

  • その1412

    20250425(金)06:28
    モニター画面には、《Auto playing mode》がそれぞれのど真ん中に点滅を繰り返していた。
    今は私が認められているパイロットだとわかっていても、機械は簡単に信用しない。
    《オート操縦モード》を解除してからでないと、私は操縦レバーを握れない。

    アイランド33

  • その1411

    20250425(金)06:19
    さっさとコックピットのシートに座らねば。
    ボーデンさんや皆が、私の搭乗を望んでいる。

    みずぼらしい囚人服のまま、シートに着席して、ベルトをお腹周りに装着させた。
    シートのクッションと背中が、離れないように。

    アイランド33

  • その1410

    20250424(木)08:22
    ハッチの傾きは、やや斜めになっていた。
    滑るようにして、コックピットの中へ潜り込んだ。
    シートの後ろの隙間の底と、衝突した。
    特に激しい痛みは感じなかった。
    そんな余裕、今はない。

    アイランド33