虚構のアイランド・2

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  • その1429

    20250501(木)08:35
    『知っているのか?』
    「訓練兵からの同期でした。親しい仲ではなかったんですが」
    『正規軍ならわんさかいるさ。俺と堂山も扇浜と同世代だが、仲は険悪だったよ』
    ボーデンさんは事情をよく知っていた。

    アイランド34

  • その1428

    20250430(水)07:21
    輝を撃った扇浜の息がかかった人間が、脱走者や侵入者を逃すわけがない。
    正面奥に浮遊する3体のロボは、[ノータブル]が所有する兵器だ。
    私は自然と、[ノータブル]に属する女性パイロットの名前を出していた。

    アイランド34

  • その1427

    20250430(水)07:11
    ★★★
    私は[ノータブル]の基地内の拘留場から、無事脱出に成功した。
    [サウザンズ]の所属のパイロット達の心境は複雑であれど、大いに喜んでくれた。

    まだ、安心しきるには、程遠かった。

    アイランド34

  • その1426

    20250429(火)08:55
    『反省の色ゼロ』というフレーズと、女性の声。
    なんとなく、誰の声かは予想がついていた。

    「あれは……虎斑水希!」
    彼女の名前を、私は口にしていた。

    アイランド33

  • その1425

    20250429(火)08:52
    『正面奥から、人型ロボが3機を確認!』
    慌てていたので敬語は捨てていた。
    次々と、正面へと映像を切り替えていく。

    その映像の、中心にて……。
    黒・水色・赤の3体のロボが同じ高さで飛んでいた。

    アイランド33

  • その1424

    20250429(火)08:48
    慌ただしい素振りを、し始めた。
    私も急いで、モニター映像のカメラの切替作業を開始した。

    第一発見者は、【ホートリ】のパイロットだった。

    アイランド33

  • その1423

    20250429(火)08:47
    『やっぱり反省の色ゼロだよねー。貴女』
    突如流れてきた、女性の声だった。
    [サウザンズ]側のパイロット達の女性比率は低い。
    私以外は全員、男性パイロットである。
    なのに、女性の声が各々のコックピットに響き渡った。

    アイランド33

  • その1422

    20250429(火)08:43
    彼の不安から始まった失態だから、余計に責任を感じている。
    だが、もう過ぎた事。
    うまく戻って来れたから、彼の非を責めたりはしない。
    「気にしてないわネロ。私は帰って来れたから」

    アイランド33

  • その1421

    20250429(火)08:40
    『燃華……』「ん?どうしたの、ネロ」
    呟くようにして言ったネロの声を、私は聞き取った。
    彼のトーンは、下降したままだった。
    『……ごめん。巻き込んでしまって』
    謝罪の言葉が、ネロの口から出た。

    アイランド33

  • その1420

    20250429(火)07:43
    輝の奪還の計画を共に企てた、ネロだった。
    私がその気になってしまったから、後悔の念が残っているのだろう。

    歓声が収まりかけた所で、最年少パイロットは小さく口を開いた。

    アイランド33