虚構のアイランド・2

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  • その1519

    20250607(土)06:38
    「ねえ、ヨーネン?」
    『どうしたの?お姉ちゃん』

    やっと、口を開いてくれた。
    反応がないと困っていたが、答えが返って来たので、水希は安堵した。

    アイランド35

  • その1518

    20250607(土)06:35
    ヨーネンは、姉がわりに慕う女性への返答に、応じなかった。
    聞こえていても、即答はしなかった。

    更に不安が募るので、水希はもう一度、少年に尋ねた。

    アイランド35

  • その1517

    20250606(金)06:30
    しかも、泣き出しそうな悲しい表情はしていない。
    口角を上げて、笑っている。
    人を小馬鹿にする様に、見下している感じがする。
    これは一体、何を意味するのだろうか?

    アイランド35

  • その1516

    20250605(木)08:55
    回線を繋いだ時に見えた、パイロットの顔。
    あどけない幼さの残る13歳の少年は、コックピットのシートに姿勢よく座っている。

    水希が見てきた、耳を塞いで体を丸める姿が、そこにはない。

    アイランド35

  • その1515

    20250605(木)08:50
    「ヨーネン……?早く逃げないと、危ないわよ?」
    水希は再び、双子の兄に避難を促した。
    戦闘中で強引に連れていく事は難しい。
    声掛けが、彼女のできる精一杯の手助けであった。

    アイランド35

  • その1514

    20250604(水)06:36
    照準は【アンメア・ラーグ】以外は定められていない。
    敵勢力の攻撃の余波は、範囲の精密な特定は難しい。
    子供達は、逃してやらないと。
    水希は回線を繋いだ。

    アイランド35

  • その1513

    20250604(水)06:25
    水希は怖がるヨーネンとドーレンの双子の兄弟を、より遠くの位置へ避難させていた。
    彼女の認識では、そのつもりでいた。
    サブモニターで機体丸ごと視認できる事は不可能な筈、なのに……!

    アイランド35

  • その1512

    20250603(火)04:20
    当然、コックピットに座る人間が誰なのかも把握済みである。

    基地内で可愛がっていた、年下の双子の兄弟。
    兄側のヨーネン・ノースフィールドが乗っている。

    アイランド35

  • その1511

    20250603(火)04:16
    雲海上に漂う、真紅の機体。
    左肩のみに翼を添えた不安定なロボの名称は、【セース・ゼウォニー】。
    [ノータブル]の隊員である水希は、この機体をご存知であった。

    アイランド35

  • その1510

    20250602(月)10:32
    技量の優れた彼女ならば、思考を巡らさなくても理解できる。
    早く、動作の指示系統を復活させなければ……!

    ふと、サブモニターに目が行った。

    アイランド35