虚構のアイランド・2

記事一覧

  • その1529

    20250612(木)09:41
    次は、ドーレンに対応を求めた。

    「ねえ、ドーレン。今は緊急事態よ?普通ではないわ?」
    水希は胸の中心に手を当てながら、訴えるように話していた。

    アイランド35

  • その1528

    20250611(水)04:59
    真紅のロボ【セース・ゼウォニー】がサブモニターから、すっかり消えていた。
    別のモニターにて登場したのは、漆黒のロボである【ピコ・ザーニィー】。
    ヨーネンの双子の弟、ドーレンがパイロットであった。

    アイランド35

  • その1527

    20250611(水)04:56
    「待って!状況がおかしいわ!」
    『おかしい?普通じゃないの?』

    水希が思い描いた救出劇と違うと叫ぶと、少年の声が流れてきた。
    次は、ヨーネンではない。

    アイランド35

  • その1526

    20250610(火)04:21
    炎の渦から逃れたいが為に、手探りでレバーなりパネルなり操作する。
    機体は、全く動かない。
    正面モニターには、何度も『ERROR』の文字が繰り返し表示されるばかりだ。
    脱出すらも、不可能だ。

    アイランド35

  • その1525

    20250610(火)04:16
    コックピット内でも、炎の効果による強烈な橙色を帯びるようになる。
    正常な色の認識が、不可能になりつつあった。

    「ちょっと!そんな……!」
    安心しきっていた水希の表情が一変した。

    アイランド35

  • その1524

    20250609(月)09:08
    海にも雲海上の青空にも染まらない、強烈な橙色へと変貌した。
    原因は、炎。
    【ペンタグラム・レアリテ】の《剣》が放った炎が、水希の乗る機体に到達したのである。

    炎はコイルのように、【アンメア・ラーグ】をぐるぐると巻きつけた。

    アイランド35

  • その1523

    20250609(月)09:02
    敵のロボに対して怖がっていた少年達が、自分を救ってくれる。
    優しい、男の子達だ。
    水希の表情が、パァっと明るくなった瞬間。

    【アンメア・ラーグ】の機体は、海に溶け込みそうな水色で塗装されている。

    アイランド35

  • その1522

    20250608(日)06:45
    『おじさま』に救われたこの身。
    《戦争》の渦中でも、生き延びたいと願っていた。

    水希の切実な願いに対するヨーネンの答えは。
    『いいよ』
    笑顔付きの、快諾だった。

    アイランド35

  • その1521

    20250608(日)06:38
    『助けてほしいんだよね?』
    「そ、そうなんだけど……頼めるかしら?」
    歳下の男の子に依頼をするのは情けないと、水希自身も思っている。
    背に腹は変えられないので、ここは協力してもらおうと切り替えた。

    アイランド35

  • その1520

    20250607(土)06:44
    安否確認が取れただけ。
    炎の脅威が迫ってくるのだから、安全とは言い切れない。

    水希は少年・ヨーネンにしてもらいたい事を告げた。
    「ヨーネン……もし、できるのだったら、私を……」

    アイランド35