虚構のアイランド・2

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  • その1549

    20250622(日)06:22
    【セース・ゼウォニー】には《促進力》。
    【ピコ・ザーニィー】には《抑止力》。
    波動の重力によって思いのままに操れる特殊能力を、2つのロボに備わっていた。
    両者とも、腕1本以外は地球の重心に向けられているだけ。

    アイランド35

  • その1548

    20250621(土)07:13
    雲海上では太陽があるといっても、空気が薄い。
    酸素も乏しい傾向で、機体丸ごと燃やす爆炎現象は滅多に見られない。

    実は、【アンメア・ラーグ】を挟む真紅と漆黒のロボに、カラクリがあった。

    アイランド35

  • その1547

    20250621(土)07:08
    右手以外は不動であった。
    嫌な予感はしつつも、奇跡にすがるしかないと感じていた水希。

    不安は的中する。
    炎の威力が、更に増していた。

    アイランド35

  • その1546

    20250620(金)06:33
    『危険?熱いのをたっぷり注がれているのに?』
    「炎が迫ってくるのよ!私の身体も保たないわ!お願い!早く消して!」
    『……しょうがないなあ』
    【ピコ・ザーニィー】の右手は伸ばしたままだった。
    伸ばす角度を、胴体と直角になるように変える。

    アイランド35

  • その1545

    20250620(金)06:26
    自分の機体が限界であると、告げてきている。
    せめて、多少の消火はしてもらいたい。
    そうすれば、最悪でも脱出を図れるから。

    水希は諦めず、願いを請うた。
    「ドーレンでもいいわ。お願い、消火作業でもしてくれる?このままじゃ、私が危ないわ」

    アイランド35

  • その1544

    20250619(木)08:43
    激しい炎は、【アンメア・ラーグ】をどんどん蝕んでいく。
    外観の一部が削り取るようにして、欠けている。
    関節部分から、線のような火花が発光する。
    コックピット内部にも、同じ閃光が走った。

    アイランド35

  • その1543

    20250619(木)08:38
    いや、わざとじゃない筈。
    たまたま通過点で聞いてしまっただけ。
    誰かが勝手に告げ口をしただけ。
    子供達が直接知りたくて知ったんじゃない。
    まだ、彼らを責めてはいけない。

    アイランド35

  • その1542

    20250618(水)06:28
    『変わった子供達』として揶揄された双子の少年達。
    水希が接した時に、異常は見られなかった。
    楽しい時は喜び、怖い時は泣き喚く、素直な子供達だった。
    こんなに可愛らしい子供達が『変』だとは、思えなかった。

    アイランド35

  • その1541

    20250618(水)06:22
    15歳になるまで昇格できない規定である正規軍。
    13歳の双子の少年達が[ノータブル]の施設内で過ごす事に、違和感を感じてはいた。
    水希も故・一ノ宮輝と同じで、扇浜にちょっとした世話を頼まれていた。

    アイランド35

  • その1540

    20250617(火)06:30
    自分より歳下の子供達には、聞かせてはいけない内容である。
    法律でも規制をかけるぐらいだから当然だとして、水希は双子の少年には秘密にしていた。

    自分の秘密を、彼らは知っている……!
    水希の心情に、わずかな戦慄が走った。

    アイランド35