虚構のアイランド・2

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  • その1639

    20250803(日)06:20
    【アンメア・ラーグ】の動きが速すぎて、うまく切り替えが出来なかった。
    《剣》から炎を放射したのは、まだ救いがあった方なのだ。
    水希には申し訳ないが……【レアリテ】としてはなんとか切り抜けられた。

    アイランド36

  • その1638

    20250802(土)06:28
    今まで雲海上で《虚像獣》の処理ができたのは、この機能の説明も住民達にされたからだ。
    《虚像獣》が人間の精神に害を及ぼす以外でも、正規軍は住民達に納得させていた。

    《セーフティーロック》を外すとは、機体自体の本来の能力を発揮するのが可能になる。
    水希を相手にした時点で、解除すべきだったが。

    アイランド36

  • その1637

    20250802(土)06:20
    【ペンタグラム】シリーズには、《セーフティーロック》の機能が付随していた。
    これは本来、【ペンタグラム】シリーズが《虚像獣》専用の兵器として利用する為の、必需品である。
    機能としては単純で、《虚像獣》を倒せる以上の威力をセーブするものだ。

    アイランド36

  • その1636

    20250801(金)06:09
    託されたネロは、やる気を見せていた。
    『セーフティーロックは解除してもいいんだよな? ボーデンさん!』
    彼は高揚していた。自分の手で始末できる事にワクワクしている。
    相当、[ノータブル]の双子をやっつけたかったようだ。

    アイランド36

  • その1635

    20250801(金)06:04
    ボーデンさんが静かに黙らせていた。
    『仮に反乱分子が出てきたとしても、【レアリテ】以外で抑え込める。向こうと似た機体なら、設計は可能だからな』
    リーダー格にそう言われると、ラウトさんとアージンさんの同世代コンビは言葉が出なかった。

    アイランド36

  • その1634

    20250731(木)07:41
    アージンさんは、ラウトさんの肩を持った。
    どちらかと言えば、機体の方の心配をしているが。
    『よろしいのですか? 封印の規定があっても、特例で作動させる場面も……』
    『[ノータブル]の過激な主導者さえ倒せば、しばらくは無用の長物になるだろう』

    アイランド36

  • その1633

    20250731(木)07:36
    ところが、全員が機体の損傷を否定しなかった。
    リーダー格のボーデンさんが、こう告げたのである。
    『いいだろう。ネロ、君に託してみよう』

    アイランド36

  • その1632

    20250730(水)06:19
    『うーん。そうだよなあ。せっかくの優れた機体だもんなあ……』
    ネロの意欲が低下していた。
    指摘があって、声のトーンも若干、下がっていた。
    本人も、無茶苦茶な動機だと感じていたのだろう。
    しょんぼりする姿が見受けられた。

    アイランド36

  • その1631

    20250730(水)06:16
    へへ、と不敵に笑う声も聞こえてきた。

    彼に対して、猛反論した男がいた。
    結構騒いでしまいがちの、ラウトさんだった。
    『馬鹿かよお前! 苦心して作り上げた機体だろうが!』

    アイランド36

  • その1630

    20250729(火)06:18
    ネロの唇の端が上がった。
    ヘルメットで瞳がゴーグルの濃いグラスで覆われていても、笑っているのがわかる。
    提案は、彼なりの秘策であろう。
    『多少、故障しちゃっても、いいよなあ?』

    アイランド36