虚構のアイランド・2

記事一覧

  • その1659

    20250807(木)09:59
    [ノータブル]のロボよりも5倍近くは大きい【ペンタグラム・レアリテ】なら、脚幅だけでも簡単に近づけられた。

    とはいえ、高さを生かして上から握りつぶす、なんて真似はしない。
    あえて、【セース・ゼウォニー】の目線を合わせるように低くしていた。

    アイランド36

  • その1658

    20250807(木)09:55
    雲海上では足場がないので、地を蹴る事はできない。
    でも、仕草ぐらいは行った。
    【レアリテ】は突進を、開始した。
    【セース・ゼウォニー】の機体自体は、【アンメア・ラーグ】のスケールと変わらない。

    アイランド36

  • その1657

    20250807(木)09:47
    【セース・ゼウォニー】の右手は、前へ真っ直ぐ伸びなくなった。
    【レアリテ】に向けられていた頭部も、自身の両手と交互に確認するように繰り返された。
    どうしよう、と困惑している様子だった。

    オロオロしていても、【レアリテ】の《拳》は臨戦体制を取っている。

    アイランド36

  • その1656

    20250807(木)09:44
    バリアは時に、ネロ担当の《拳》の威力もアップする。
    パンチか、せいぜいキック等の格闘技を繰り出すしかない、ネロ担当の武器。
    バリアこそが、攻撃力を高めるサポートをしてくれていた。

    アイランド36

  • その1655

    20250807(木)09:41
    『効かない! 嘘だ!』
    ヨーネンも騒ぐようになった。
    人の気持ちを理解しなさそうな彼らでも、身内の異常には気がかりであるようだ。

    バリアに注がれるエネルギーは、増幅した。

    アイランド36

  • その1654

    20250807(木)08:59
    双子の兄、ヨーネンが平気でも、弟ドーレンも一緒とは限らなかった。
    双子だからといって、あらゆる性質が全く同じではない。
    変化に敏感なのは、ドーレンだった。
    『兄ちゃん! 《抑止力》が効かないよ!』

    アイランド36

  • その1653

    20250807(木)08:55
    膜はバリアである。
    ちょっとやそっとの鉄砲玉なら、強引に弾くように強化されている。

    真紅の【セース・ゼウォニー】に乗る少年は、【レアリテ】の気合いの入れ方に動じなかった。
    『ふーん。解除して動けるんだね?』

    アイランド36

  • その1652

    20250806(水)12:34
    《剣》から《拳》への担当変更は、とうに終わらせていた。
    炎が完全に鎮火した所で、柄を収納した。

    代わりに、【レアリテ】は独特のポーズを取った。
    脚を開いて膝を屈ませ、肘を後ろに引っ込ませる。

    アイランド36

  • その1651

    20250806(水)12:30
    『今から起こしてやんよ!』

    ネロが張り切った様子を見せると。
    ドォン! と爆音が一瞬だけ響いた。
    【ペンタグラム・レアリテ】に、風のような膜が張られていた。

    アイランド36

  • その1650

    20250806(水)12:26
    真紅、もしくは漆黒の機体に乗っている双子達は、動かない私達に退屈していた。
    語尾を伸ばしている感じからして、そう読み取れる。

    『ねえー。何にも起きてないけどー?』

    アイランド36