虚構のアイランド・2

記事一覧

  • その958

    20241001(火)08:15
    緊急事態への対処も、立派なお仕事だ。

    警報が鳴った。
    全員の耳に届くよう、けたたましく。

    音の発生源に、堂山達は注視した。

    アイランド24

  • その957

    20241001(火)08:13
    総指揮官の褒め言葉に、システムルームの隊員は『ありがとうございます!』と喜んでお礼を言った。

    この日のシステムルームの隊員達とのやり取りは、終了の予定だった。
    [サウザンズ]の基地に所属している人間の業務は、多岐にわたる。

    アイランド24

  • その956

    20240930(月)07:59
    「そうか…。ではこれらのデータを保管しておきたい。
    無罪消滅の証拠の材料に使いたいのでな。」
    『データのコピー分は渡しますが…これだけではまだ証拠不十分では?』
    「他に証拠の収集に務めさせている。今はこれでも十分な成果だ。」

    アイランド24

  • その955

    20240930(月)07:53
    黙って聞いていた堂山も、相違点には同意していた。

    「これは、証拠の1つとなり得るな…。
    すまない。他の業務と並行させてしまって。」
    『いえ。簡単なお仕事でしたので、気分転換になりましたよ。』

    アイランド24

  • その954

    20240929(日)08:17
    『お腹周りはもちろんですが、顔も腕も若干、ふっくらしていませんか?
    どちらも痩せてはいますが…。』
    「映像の燃華さんは、確かにモデルとなるにはふっくらし過ぎてますね…。」
    2人の隊員達が体型の相違点について、あれこれ述べていた。

    アイランド24

  • その953

    20240929(日)08:14
    名前が『創竜燃華』という、2人の女性が並べられた。

    側の隊員は、ここであっ、と声を漏らした。
    「改めて観察すると、違いますね。お腹周りとか…。」

    アイランド24

  • その952

    20240928(土)06:06
    感想を先に述べたのは、側の隊員だった。
    「そこまで…ぽっちゃりには見えないんですけどねぇ…。」
    『では燃華さんの全身像を追加しますね。』
    システムルームの隊員は自分の顔を、1人の女性の全身像に切り替えた。

    アイランド24

  • その951

    20240928(土)06:00
    『静止画をお見せします。』
    「頼む。」
    堂山の声により、隊員は目的の静止画を表示させた。

    堂山と隣の隊員は、静止画をじっくり眺めた。

    アイランド24

  • その950

    20240927(金)06:57
    システムルームの隊員は作業に移る為に、自分の頭部を堂山達の前から消した。
    一定時間、『Now waiting…』の文字が映っていた。
    隊員が顔を見せる時、彼は「お待たせしました。」と一言告げた。

    アイランド24

  • その949

    20240927(金)06:51
    あくまでも、『隊員達が気になった点』の1つとして、捉えていた。

    堂山はシステムルームの隊員に、ある物を要求した。
    「静止画として切り抜けできるか?」
    「切り抜きですね…。わかりました。」

    アイランド24