虚構のアイランド・2

記事一覧

  • その988

    20241016(水)06:33
    [ノータブル]B棟の格納庫には、沢山の隊員が立ち塞がっていた。

    眠っている輝を連れ出してネロに会わせるには、これらの壁を乗り越えていかなくてはならない。
    道をつくるには、隊員達を倒さないと。

    アイランド25

  • その987

    20241016(水)06:24
    ☆☆☆
    抗いたかった。
    押し潰されたくなかった。
    そういった気持ちが一番、強く感じた。

    一ノ宮輝の、穏やかに眠る姿を見た瞬間に。

    アイランド25

  • その986

    20241015(火)06:01
    通信を開いたまま指示を聞いていた、部隊のリーダー格であるボーデンは。

    「了解した。」
    反論もせず、撤退の指示を受け入れた。

    アイランド24

  • その985

    20241015(火)05:59
    「【ペンタグラム】は撤退だ![アイランド]内の後始末は、他の救援部隊に任せる。
    パイロット部隊は帰還後、司令室に来るように!」

    [サウザンズ]総指揮官の声は、オペレーター達の手によって基地内に流れた。

    アイランド24

  • その984

    20241014(月)06:55
    貴重な戦闘機をこのまま、フラフラさせておいてはならない。
    戦闘機が飛んでいる事実でも、怯える人間がいるのだ。
    利用目的がなければ、基地内に引っ込めなければ…。

    撤退の指示を出せるのは、堂山だった。

    アイランド24

  • その983

    20241014(月)06:51
    【ペンタグラム】のジェット機にも、小型のミサイルは搭載されていた。
    市街地の大量の虚像獣相手に攻撃を仕掛けられるのは、ボーデン達パイロット部隊のみだ。
    そんな彼らが、先に現状を把握して、攻撃を開始していない。

    アイランド24

  • その982

    20241013(日)07:47
    モニター越しのボーデンは、安堵の息を交えた声で言った。
    『【ペンタグラム】の合体作業に移行する直前に、こちらにも直に映像を流してきたんだ。
    合体は中断して、現在は市街地の動向を見張っている。』

    アイランド24

  • その981

    20241013(日)07:44
    堂山は2人目の割り込んできた者と向かい合った。

    「ボーデン、今から緊急停止の命令をかけるところだったが…。」
    『丁度よかった。私も要請をするタイミングだったと思っていたのだ。』

    アイランド24

  • その980

    20241012(土)08:15
    『堂山!映像は流れているか!?』
    「ボーデン、今イーマス代表と…。」
    『現場を優先したまえ。私は傍観に徹する。』
    [サウザンズ]総指揮官とベテランパイロットのやり取りの邪魔をしないと誓い、イーマス代表は口を閉じた。

    アイランド24

  • その979

    20241012(土)07:38
    モニター画面内に広がる現実も加味して、さらに彼らの元上官の勧告もあれば、堂山は折れるしかなかった。

    承知しました、と一言伝えようとした時に、別の回線が割り込んできた。
    【ペンタグラム】のジェット機で飛行中のボーデンだった。

    アイランド24