虚構のアイランド・2

記事一覧

  • その1000

    20241022(火)08:26
    過去に女性の囚人は、いなかったわけではない。
    しかし、女性の兵士が増えた時代でも、女性が牢屋に入れられるのは珍しかった。
    業務の振り当てに、身体的構造の考慮もなされるからだ。
    管制員等の裏方に回る兵士も、少なくない。

    アイランド25

  • その999

    20241022(火)08:22
    私には鉄格子を握って、声や目で訴えるほどの気力は失われていた。
    牢屋、もとい拘留場と呼ばれているこの場所は、近くの囚人達に丸見えだった。
    鉄格子の仕切りから見ると。
    だから、他の囚人達の気持ち悪い笑みがこちらに向けられる。

    アイランド25

  • その998

    20241021(月)07:55
    こういった悪い事態に行きかねないのは、作戦を計画していた時点で覚悟していたのに。

    短い期間でしか追っかけていない元アイドルを失わせてしまっただけで、こんなに悲しみを引きずるなんて…。

    アイランド25

  • その997

    20241021(月)07:52
    私が目を覚ました時には…牢屋の中に入れられていた。
    鉄のパイプが縦に植え付けられているのを見た時点で、悟った。

    ああ、私は『犯罪者』として捕まったんだ、と。

    アイランド25

  • その996

    20241020(日)07:36
    同時に、瞼も重くなった。
    睡魔に襲われている…!

    自分自身の身体に迫る危機感を覚えたが、何もできなかった。
    格納庫の地面に、横たわるだけだった。

    アイランド25

  • その995

    20241020(日)07:20
    近くの隊員達を次々と倒していき、半径5メートル以上の間隔が取れた頃。

    私の身体が、ぐらりと傾いた。
    丁度ジャンプして隊員達の頭上にいた時だった。

    アイランド25

  • その994

    20241019(土)06:17
    過酷な訓練を積んで、立派な兵士として成長している。
    鍛えられた戦士がこんなに沢山集まると、いずれ少数派は崩れ落ちる運命。

    私の暴走が止まる時がきた。

    アイランド25

  • その993

    20241019(土)06:14
    銃と暴力の前に震え出す者が現れたとしても、容赦はしない。
    貴方達のトップが慈悲を与えないのだから。

    ところが、[ノータブル]の隊員達は、元正規軍からの寄せ集めだ。

    アイランド25

  • その992

    20241018(金)08:16
    安らかに眠る輝をネロの元へ連れて行きたい。
    兄弟の再会をさせてやりたい一心で。
    私は、暴れまくる。

    血が飛び出ようが、隊員達の呼吸が止まろうが興味ない。
    扇浜側につく奴らなんて、私達の味方ではない。

    アイランド25

  • その991

    20241018(金)08:13
    スポーツ競技の大会に出場すれば、優勝を狙えるレベルの、動きのキレがあった。

    手前の銃で、弾数の限界まで撃ちまくる。
    隊員達を無差別に気絶させる。
    上下の身分なんて関係なく。

    アイランド25