虚構のアイランド・2

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  • その836

    20240802(金)08:16
    自分の味方になってくれる者達に囲われているのに、まだ怯えた表情をしている。
    両手のひらを肘に当てて、身体を丸めている。
    顔も、俯いたままだ。

    医師だけが、ネロの肩を優しく触っていた。
    最年少パイロットの気分を、確かめていた。

    アイランド21

  • その835

    20240802(金)08:12
    医務室の、ネロが眠っていたベットの周りに、堂山、燃華を除くパイロット部隊と、専任の医師。
    特別参加として燃華の親友である花岡朋美が加わっていた。

    ネロの両目は、ばっちり開かれていた。

    アイランド21

  • その834

    20240802(金)05:43
    堂山が急ぎ足で通路を歩きながら、燃華以外のパイロット部隊に連絡する。

    朝からの急用に、眠気が残る者もいた。
    だが最高責任者である総指揮官の命令には、従わざるをえない。
    パイロット部隊も医務室へ直行した。

    アイランド21

  • その833

    20240802(金)05:40
    翌日、医務室から司令室へ連絡が入った。
    ネロが目を覚ましたのだ。

    夜の業務担当のオペレーターは早速、総指揮官に報告した。
    堂山は司令室ではなく、医務室へ直接向かった。

    アイランド21

  • その832

    20240801(木)07:29
    同朋の間柄であっても、沈んだ気分は晴れなかった。
    些末な会話だけして、ボーデンは司令室を去った。

    医務室で眠るネロが目覚めるまでは、召集をかけなかった。

    アイランド21

  • その831

    20240801(木)07:25
    多忙な日々の合間にリラックスするための、コーヒー。
    しかし、人員が欠けた事のショックが大きいので、飲料は大した慰めには至らなかった。

    堂山とボーデンは、正規軍時代からの同期である。

    アイランド21

  • その830

    20240731(水)05:53
    堂山だけが、ボーデンの訪問に応じた。

    ボーデンはその辺の自販機で購入した缶コーヒーの1本を、堂山に渡した。
    堂山はありがとうと受け取り、開けて飲んだ。
    ボーデンも自分の缶コーヒーを飲み始めた。

    アイランド21

  • その829

    20240731(水)05:49
    リーダー格のボーデンは、司令室に再度足を運んだ。
    まだ、総指揮官の堂山が残っていた。
    もちろん、仕事が溜まっているオペレーターも何人か残っていた。
    彼らは気にせずに黙々と作業していた。

    アイランド21

  • その828

    20240730(火)05:50
    とりたてて会話が弾む状況ではなかった。
    沈んだ空気の中、注文した食事だけは完食した。

    気分は晴れないまま、ボーデンはアージンとラウトと別れた。
    後者の2人は、まだ一緒にいた。

    アイランド21

  • その827

    20240730(火)05:45
    パイロット部隊の3人は指示を受けると、すぐに司令室を去った。
    食堂は営業中だった為、軽食とドリンクを注文し、隅の席にかたまって座った。

    最年少と紅一点がいない、男だらけの集会は寂しかった。

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