虚構のアイランド・2

記事一覧

  • その846

    20240807(水)03:51
    「ラウト!」
    アージンに左肩を掴まれた。
    激しく怒る金髪の男は、手をどかす真似はしなかった。

    そのまま、ネロに対して言葉で攻め立てた。

    アイランド22

  • その845

    20240807(水)03:48
    アージンにも、リーダー格のボーデンにも『事を荒立てるな』と忠告されたラウト。
    彼のイライラは、限界に達していた。

    右足を強く踏みつけて、ネロに怒った。
    「謝るだけじゃ、何にもわかんねえだろうが!」

    アイランド22

  • その844

    20240806(火)04:01
    「お前、いつもの威勢はどうしたんだよ?」
    ラウトは、元気いっぱいにはしゃぐネロを普段から知っている。
    今のひどく沈んだ状態の彼が、気に食わなかった。

    ネロは、同じ言葉しか繰り返さない。
    「ごめんなさい。」

    アイランド22

  • その843

    20240806(火)03:56
    ネロは謝罪を続けるばかりだ。

    ラウトは、イライラが募っていく。
    憎悪は、激しくなっていった。

    ただ、アージンに制止のサインがあるので、文句は控えめに述べた。

    アイランド22

  • その842

    20240805(月)07:05
    アージンの腕で、怒りをぶつける行動は遮られた。

    まだ、堂山の話は終わってない。
    「燃華が拘束される経緯に至ったのに、ネロが加担していた。」
    「ごめんなさい。」

    アイランド22

  • その841

    20240805(月)07:02
    「…ごめんなさい。」
    ネロが小さく謝った。
    医務室のベッドルームは狭い空間の為、この場に集まる全員の耳に届いた。

    その声に素早く反応したのは、ラウトだった。

    アイランド22

  • その840

    20240804(日)05:22
    堂山はお辞儀をした。
    ネロ以外の周りの人間も、軽く頭を下げた。

    「想定外の事態が起こってしまった。パイロット部隊の1人である燃華が、[ノータブル]に拘束される結果に、なってしまった。」

    アイランド22

  • その839

    20240804(日)05:19
    事前にボーデンから慎むよう言われた為に、黙っているだけだ。

    医務室内での緊急ミーティングの冒頭は、やはり総指揮官の一言から始まった。
    「皆の者、朝早くから集まって頂き、誠に申し訳ない。」

    アイランド22

  • その838

    20240803(土)05:31
    加担したとされるネロ以外、昨日の騒動に無関係な人物だらけだった。
    責任を取らせるのならば、ネロ1人で十分だろう。

    喜怒哀楽がはっきりしているタイプのラウトは、最初からネロにガンを飛ばしていた。

    アイランド22

  • その837

    20240803(土)05:28
    ★★★
    一ノ宮輝の喪失と、燃華の拘束。
    2点の騒動からは、長くても1日しか経過していない。

    医務室内の空気は、重かった。

    アイランド22