虚構のアイランド・2

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  • その1194

    20250119(日)08:38
    作業用の機械など、手順さえ覚えれば十分に応用できた。
    機械を駆使しなければならない作業の場面で、彼らは重宝された。
    「痒いところに手が届く」と、他部隊のリーダー格に喜ばれた。

    アイランド29

  • その1193

    20250119(日)08:35
    ★★★
    【ペンタグラム】のパイロット部隊の現在は、暇を持て余している状態だった。
    1日のほとんどが他部隊へのお手伝いをしているだけである。
    部隊の面子は、元々ジェット機を操縦している。

    アイランド29

  • その1192

    20250118(土)08:47
    「承知、いたしました…。」
    堂山の肯定の返答を聞いたイーマス代表は、自ら通信の回線を切った。

    「総指揮官。どうすれば…」
    「今からパイロット部隊を集める。各自に連絡を入れてくれ。放送では外に丸聞こえになる。」
    「了解しました。」

    アイランド28

  • その1191

    20250118(土)08:43
    『参加への判断は君達に任せる。他に実行できそうな業務に至ってはこちらで行うのもあるが、それは容認できるか?』
    「代表達で進めて頂けるのであれば。」
    『わかった。期日を定めよう。1週間後には[ノータブル]を襲う。本日を含めて5日後には表明を出せるようにするんだ。いいな?』

    アイランド28

  • その1190

    20250118(土)08:39
    上の人間が細部まで手を尽くしている。
    ならば、自分達も期待の水準にまで持っていかねばならない。
    そう決心した堂山は、代表にお願いを申し出た。
    「創竜燃華以外のパイロット部隊に召集を早急にかけます。もうしばらく、時間を頂いてもよろしいでしょうか?」

    アイランド28

  • その1189

    20250118(土)08:35
    「開戦、するのでしょう?」
    『パイロットの補充に関しては、難しい場合、こちらの駐在基地からそちらに派遣する。
    操作やフォーメーション等は、事前に訓練を受けさせておいた。』
    すばやい行動力だ…と堂山達は目を丸くしていた。

    アイランド28

  • その1188

    20250118(土)07:29
    彼は目線をやや下におろしていた。
    複雑な心境を胸に秘めたまま、南の基地の人々に告げた。

    『強制、とは言わん。【ペンタグラム】のパイロット部隊は必須であるが、意思表示は確認してもらいたい。
    無理に命を落とさせたくはないのでな。』

    アイランド28

  • その1187

    20250118(土)06:58
    決意の思惑を聞いた堂山達は、これ以上否定の意見を出さなかった。
    静かに、正規軍の上層部の人間の話に耳を傾けていた。

    反応が薄いと、己の主張に説得力があるのか疑問を抱く。

    アイランド28

  • その1186

    20250117(金)07:11
    束の間の沈黙が、代表の口を開かせた。
    『だが。いつまでも扇浜の好き勝手にさせるわけにはいかない。本来ならば交渉で終わらせるべきであった。
    聞く耳もたないと野放しにしたのが、かえって状況を悪化させたのだ。』

    アイランド28

  • その1185

    20250117(金)06:57
    『構わんよ。多少の不安は誰しもが生じる。私達の提案は結局、無関係な人々を巻き込むのだからな。』
    イーマス代表は自分達の発言が変だと認めていた。
    堂山の下の隊員はそれを確認しただけで、ひとまず黙った。

    アイランド28