虚構のアイランド・2

記事一覧

  • その1829

    20251015(水)06:27
    握りしめていたハンドガンで、【レアリテ】を撃ちまくる。
    私達を、ずっと挑発しているのだ。

    『燃華! 俺が代わってやろうか!』
    耐え凌ぐ最中に、ネロの荒ぶる声が流れて来た。

    アイランド39

  • その1828

    20251014(火)06:24
    扇浜は、短気な性格だった。
    出会い頭で突進をかますのだから、そうだろうと思う。
    こちらから仕掛けに来ない事を、イライラしていた。
    『今は《戦争》やってんだ! どんどん攻めてこいよ!』

    アイランド39

  • その1827

    20251014(火)06:20
    機械の配線が溢れ出す右腕の切除部分がなければ、【アブソルテ・ゾル】は神々しい存在に見えただろう。
    一回り以上小さい機体なのに、圧倒的な強さを誇っていそうで、怖かった。
    攻撃を、しなきゃいけないのに。

    アイランド39

  • その1826

    20251013(月)08:52
    ひとまず、カメラアイの故障は免れた。
    正面モニターでも、【アブソルテ・ゾル】の鮮やかなオレンジ色のボディが鮮明に映っている。
    人によっては、太陽のようだと思うだろう。
    機体の表面も薄らと光らせていた。

    アイランド39

  • その1825

    20251013(月)08:47
    照準は、外れた。
    左腕だけでは、プルプルと震えていたのだろう。
    弾の行く先は、【レアリテ】の頭部の右頬を掠める程度で終わった。
    どこへ飛んでいったのかは、わからない。

    アイランド39

  • その1824

    20251012(日)04:58
    ラウトさんの怒声の後、アージンさんが続いた。
    アージンさんの言葉は、【アブソルテ・ゾル】の右腕切除後の話だった。
    残された左手でハンドガンを持ち、照準を頭部に向けてきたのである。

    アイランド39

  • その1823

    20251012(日)04:55
    右腕の切除以降、思い切った行動ができていない私。
    部隊のメンバーは、鬱憤が溜まっていた。

    『燃華! もっと炙ってやれよ!』
    『カメラアイの故障は、免れたのに……!』

    アイランド39

  • その1822

    20251011(土)06:32
    輝を失ってしまった後悔を、引きずっているからなのか……。
    理由は様々だ。
    思考がまとまっていない状態ではあるが、抗わないといけない事に変わりはない。

    ただ、刃を貫くにも、答えが欲しいと願ってしまった。

    アイランド39

  • その1821

    20251011(土)06:24
    パイロット部隊の最年少・ネロは[北]の双子を潰したというのに。

    権威が上の人間だから?
    歳上の男性だから?
    人を傷つける行動に、今更怯えているから?

    アイランド39

  • その1820

    20251010(金)06:41
    『命は惜しくない』と言っているんだし、躊躇う必要はないんだ。
    右手に握りしめている《剣》を、相対する機体に振り回せばいいのに。

    コックピット内のレバーを握る手が、震えている。

    アイランド39