虚構のアイランド・2

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  • その1102

    20241206(金)07:23
    正規軍の重大な失態である『虚像獣のでまかせ』の後だというのに、余裕の笑みを浮かべている。
    [ノータブル]の人間ならば、リアルに携わっていたはずなのに。

    住民達には気持ち悪さに加え、若干の恐怖を覚えた。

    アイランド27

  • その1101

    20241206(金)07:20
    どのチャンネルも、扇浜の正面映像しか流れていなかった。
    放送の電波を、正規軍側でジャックしたのかと疑いたいくらいに。

    映像に映る中年男性の表情も、不気味だった。

    アイランド27

  • その1100

    20241205(木)08:30
    作品の出来は、とても酷い感想が多くなるが。

    渋滞の解消は、運転手個人ではどうにもならない。
    時間を潰すには、カーナビ内蔵の機能で動画を観るしかなかった。

    アイランド27

  • その1099

    20241205(木)08:26
    届け先が決まっている荷物を運ぶトラックだって、道路上で走行している。
    用事をすばやく片付けたい者にとって、交通における渋滞は大変迷惑である。
    クラクションの音だけで、一種の楽曲が出来上がりそうだった。

    アイランド27

  • その1098

    20241204(水)06:40
    信号の切り替えによって、人や車が安全に移動を行える。

    だが、[ノータブル]の総指揮官・扇浜筋道の登場という緊急放送に、住民達は釘づけになる。
    人数が増えると、自然と移動がストップされる。

    アイランド27

  • その1097

    20241204(水)06:37
    「うわっ、出たがりの扇浜だ!」
    「お前もグルだっただろ!」
    「何笑ってんだ!引っ込め!」

    液晶パネルの設置されたビルの前には、交差点で人や車が行き交う。

    アイランド27

  • その1096

    20241203(火)07:42
    [スロープ・アイランド]の住民達の誰しもが、この人物を知らないはずはなかった。
    直近の虚像獣出没事件では、当人物が所属する団体に、散々かき回された。
    それが根強く残り、街中を歩く住民達は軽蔑の眼差しで見上げた。

    アイランド27

  • その1095

    20241203(火)07:38
    巨大液晶パネルが突如、砂嵐の映像に切り替わった。
    状態の変化に気づいた者は、電波の乱れだろうかと、勝手に推測していた。

    特別、電波の異常はなかった。
    1人の男性が、くっきりと表示されたからだ。

    アイランド27

  • その1094

    20241202(月)08:28
    行政側も、この巨大液晶パネルを利用して、『島』内における注意喚起を行っている。

    それだけじゃない。
    もしもの時の緊急を要する放送も流される。

    アイランド27

  • その1093

    20241202(月)08:25
    巨大液晶パネルは、基本的に宣伝目的として使われる。
    最新音楽のランキングを公開して、活動中のアーティストに注目を浴びさせる。
    『島』内の店舗や企業のスライドショーをながして、そこに新規の人間を呼び込もうとする。

    アイランド27