虚構のアイランド・2

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  • その876

    20240822(木)04:30
    [5秒前]のファンであった朋美は、シュンと落ち込んだ。

    「ボーデンさん。」
    「どうしたラウト。」
    「燃華なんだけどよ、アイツ、最近そのグループに熱が入ってなかったっすか?」

    アイランド22

  • その875

    20240822(木)04:25
    「一ノ宮、輝…って!」
    「[ノータブル]に在籍している軍人、ですか?」
    「それ以前に、男性アイドルグループ[5秒前]のメンバーでした。
    今は、脱退しましたけど…。」

    アイランド22

  • その874

    20240821(水)06:47
    そして、堂山はとても重大な真実を、今、この場で話した。

    「もちろん、双子の弟であるネロだから、兄はいる。
    兄の名前は、[レイズ・サウスフィールド]。
    正体は…一ノ宮輝。」

    アイランド22

  • その873

    20240821(水)06:42
    ラウトは自分の頭で理解できているのか、疑問だった。

    説明している側の堂山は、
    「細かい部分までは把握しなくても構わない。
    重要な点だけ、押さえてくれ。」
    と他の者に伝えた。

    アイランド22

  • その872

    20240820(火)03:23
    「ネロは、超能力者だって言うのか…?」
    「そう見えるだろうが、エンタメ系で見るようなあからさまな能力ではないな。
    取り立ててコミュニケーションを、交わさずとも、彼らの心理や感情で読み取ってしまうのだから。」
    「すげー、難しいっすね…。」

    アイランド22

  • その871

    20240820(火)03:19
    また、新しい用語が出てきた。
    ラウトやアージンは、聞かずにはいられなかった。

    「[ユナイテッド]?」
    「双子間における、共鳴・感応の能力だ。何も喋らなくとも意思疎通ができてしまう、そんな類の、だ。」

    アイランド22

  • その870

    20240819(月)06:42
    堂山に求められたネロは、何も言わなかった。
    もの凄く暗い表情は変わらずに。

    「[サウスフィールド家]と[ノースフィールド家]は、双子として生を受けた子供達で、実験をしていた。
    実験の成果が、[ユナイテッド]の誕生だ。」

    アイランド22

  • その869

    20240819(月)06:37
    「双子…?」
    「『名家』に連れてこられる以前の姓名は不明だ。
    だから、ネロの本名は、『センズ・サウスフィールド』とする。
    彼はこの名前を嫌っているが、説明時に利用する事には了承してもらっている。」

    アイランド22

  • その868

    20240818(日)03:28
    シークレットな部分は、まだ一部しか明かしていない。
    堂山はまだまだ、ネロと『名家』の関係について説明していった。

    「ネロは[サウスフィールド家]に連れてこられた、双子の弟だ。」

    アイランド22

  • その867

    20240818(日)03:25
    堂山は『名家』について、淡々と述べていた。
    彼とボーデン、医務室の医者とネロ以外は驚きの連続だった。
    彼らはあまり、内情を教えてもらっていないからである。

    アイランド22