虚構のアイランド・2

記事一覧

  • その1198

    20250121(火)07:17
    たまたま、他部隊の人間で嫉妬心の強い者と一緒に仕事をしていた。
    リーダー格クラスの者とは、穏やかに笑い過ごせていたというのに。
    嫉妬深い隊員が、ポロッと愚痴をこぼした。

    アイランド29

  • その1197

    20250121(火)07:09
    ラウトとアージンは、高頻度で他部隊への助っ人要員として駆り出されていた。
    リーダー格で堂山との打ち合わせがあるボーデン、燃華逮捕の件から消沈したまんまのネロとは違って。
    他部隊の業務を手伝う事自体に、何の不満もなかった。

    アイランド29

  • その1196

    20250120(月)07:27
    精神面では、蓄積の度合いが同じであった。
    もしかすると、当のパイロット部隊よりも疲労が溜まっているのかもしれない。
    嫉みや僻みの感情を持つ者が、少なからずいたからである。

    アイランド29

  • その1195

    20250120(月)07:18
    頼りにされるという喜ばしい一面もあれば、逆も存在した。

    例の《虚像獣》のネタバレ事件以降、パイロット部隊の本来の仕事が極端に減った。
    肉体的な疲労では、仕事のある他部隊にあまり変化は見られない。

    アイランド29

  • その1194

    20250119(日)08:38
    作業用の機械など、手順さえ覚えれば十分に応用できた。
    機械を駆使しなければならない作業の場面で、彼らは重宝された。
    「痒いところに手が届く」と、他部隊のリーダー格に喜ばれた。

    アイランド29

  • その1193

    20250119(日)08:35
    ★★★
    【ペンタグラム】のパイロット部隊の現在は、暇を持て余している状態だった。
    1日のほとんどが他部隊へのお手伝いをしているだけである。
    部隊の面子は、元々ジェット機を操縦している。

    アイランド29

  • その1192

    20250118(土)08:47
    「承知、いたしました…。」
    堂山の肯定の返答を聞いたイーマス代表は、自ら通信の回線を切った。

    「総指揮官。どうすれば…」
    「今からパイロット部隊を集める。各自に連絡を入れてくれ。放送では外に丸聞こえになる。」
    「了解しました。」

    アイランド28

  • その1191

    20250118(土)08:43
    『参加への判断は君達に任せる。他に実行できそうな業務に至ってはこちらで行うのもあるが、それは容認できるか?』
    「代表達で進めて頂けるのであれば。」
    『わかった。期日を定めよう。1週間後には[ノータブル]を襲う。本日を含めて5日後には表明を出せるようにするんだ。いいな?』

    アイランド28

  • その1190

    20250118(土)08:39
    上の人間が細部まで手を尽くしている。
    ならば、自分達も期待の水準にまで持っていかねばならない。
    そう決心した堂山は、代表にお願いを申し出た。
    「創竜燃華以外のパイロット部隊に召集を早急にかけます。もうしばらく、時間を頂いてもよろしいでしょうか?」

    アイランド28

  • その1189

    20250118(土)08:35
    「開戦、するのでしょう?」
    『パイロットの補充に関しては、難しい場合、こちらの駐在基地からそちらに派遣する。
    操作やフォーメーション等は、事前に訓練を受けさせておいた。』
    すばやい行動力だ…と堂山達は目を丸くしていた。

    アイランド28