虚構のアイランド・2

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  • その896

    20240901(日)06:27
    「総指揮官。話の途中ですが、お伺いしてもよろしいでしょうか?」
    「構わんよ。」
    「ありがとうございます。非常に興味深い裏側を聞いた上でお尋ねしますが、総指揮官の今後はどういった展開で進めていくのでしょうか?」

    アイランド22

  • その895

    20240901(日)06:18
    「その養成所って…」
    「相当、やり手なんだな…。」
    アージンとラウトは、驚きの反応をするしかなかった。

    逆に、質問をぶつけたのは、[5秒前]のファンであった朋美だった。

    アイランド22

  • その894

    20240831(土)04:34
    「[サウザンズ]への引き取りが決定した頃、一ノ宮輝、『レイズ・サウスフィールド』の姿はなかった。
    彼は既に、他の機関に引き渡されていたらしい。
    それが、あの[5秒前]を生み出した養成所だったのは、後から聞かされた。」

    アイランド22

  • その893

    20240831(土)04:30
    「ネロ、『センズ・サウスフィールド』の引き取り機関は、[サウザンズ]だからな。
    立ち会いにも携わっていたし、それぐらいの知識はある。」
    「な、なるほどなぁ…。」
    ラウトとアージンは、衝撃で頷くしかなかった。

    アイランド22

  • その892

    20240830(金)03:31
    行方の結末を堂山が話しているが、果たして本当の事なのか?
    信じられないラウトやアージンは、もう少し深掘りをしようと試みた。

    「総指揮官は…。」
    「どこでそんな情報を…?」

    アイランド22

  • その891

    20240830(金)03:28
    この事実を初めて聞かされた者達は、絶句した。
    伝説の女性デュオのその後の行方は、マスメディアでも公表されなかった。
    『活動休止』のテロップを掲げたまま、音沙汰がないだけしか、一般人にはわからなかった。

    アイランド22

  • その890

    20240829(木)06:27
    「彼女達の性格は、根本的に思いやりのある穏和な人間だった。
    活動を続けていくうちに、『嘘を重ねている』と思い込んで…。
    最終的に、2人で海辺のある崖から、落ちていった。」
    「つまり…。」
    「彼女達は生存していない。」

    アイランド22

  • その889

    20240829(木)06:22
    「絶大な人気を得たと、聞きましたが…。」
    「彼女達は、要は正規軍のプロパガンダだった。
    それ故に、彼女達の精神が、崩壊した。」
    ボーデンとネロと医務室の医師以外は、これ以上にない驚きを示した。

    アイランド22

  • その888

    20240828(水)06:26
    反応の示し方は様々だったが、ラウト達には衝撃的な事実だった。

    これだけでは終わらない。
    ボーデンの代わりに、再度堂山が説明を開始した。
    「彼女達のハーモニーは、[ユナイテッド]の実験で得られたものだ。」

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  • その887

    20240828(水)06:23
    口を開いたのは、ボーデンだった。

    「彼女達こそが、[ユナイテッド]のプロトタイプだったんだ。」
    「えっ?」
    「何だって!?」

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