虚構のアイランド・2

記事一覧

  • その1909

    20251124(月)07:41
    『……そろそろ代わるか、燃華?』
    ボーデンさんの声だ。
    私を心配しての物言いだった。

    《剣》を手放してしまった私。
    逆転するのに担当を交代するのも、1つの手だろう。

    アイランド39

  • その1908

    20251123(日)05:27
    両手が地面についていたおかげで、手に力が入る。
    私はレバーを握りしめて、力を込めて前に倒す。
    ゆっくりであるが、【レアリテ】は上体を起こせた。

    アイランド39

  • その1907

    20251123(日)05:21
    久しぶりの搭乗のせいか、油断ばかりしているとつくづく思う。
    柄は地図データでは探せない。
    起き上がって、【レアリテ】自体で動いていかないと。

    アイランド39

  • その1906

    20251122(土)04:51
    旧式エンジンでもかなり長持ちなんだなあ、と感心したくなる気分だ。
    悠長に構えている暇はないのに。

    【レアリテ】を起こして、防衛に移らなければ。
    いつの間にか落としていた《剣》の柄も、拾わないと。

    アイランド39

  • その1905

    20251122(土)04:47
    かつての[北]の総指揮官は、味方ではなく敵だ。
    光の点は、赤に変更されている。

    点は、見つけた。
    驚いたのは、驚異なるスピードであった。

    アイランド39

  • その1904

    20251121(金)06:28
    『扇浜は、どこに消えたんだ?』
    ネロが言った。
    本当ならば名前の下に『総指揮官』をつけるべきだが、戦闘中で些細な事に構っていられなかった。

    地図データに、視線を移す。

    アイランド39

  • その1903

    20251121(金)05:22
    弁償するのは倉庫の建物か、中に保管されている貯蔵物ぐらいだろう。
    他にも必要な費用がありそうだが、私達の部隊が決める範疇ではない。
    私達にやるべき事は、たった1つ。

    アイランド39

  • その1902

    20251120(木)08:28
    まだ、救いはあった。
    報告にあった倉庫が近所にあると言っても、山の麓に出来上がった台地に立っている所に位置している。
    【レアリテ】からじゃあ、遠い距離にあった。
    まあ、倉庫も避難勧告が通達された今なら、人はいないはず。

    アイランド39

  • その1901

    20251120(木)08:23
    地面を押して、這い上がれるから。

    『被害状況は……』
    『この一体に民家はないみたいっす。ギリギリ倉庫が近所にあるぐらいっすね』
    ラウトさんが現地点の周辺を報告していた。

    アイランド39

  • その1900

    20251119(水)06:23
    外回りの状況の究明よりも、機体を動かすのが大事である。
    倒れている最中にも、奇襲が迫る可能性だってあるのだ。

    幸い、【レアリテ】の両掌は、地面と密着していた。

    アイランド39