虚構のアイランド・2

記事一覧

  • その1919

    20251128(金)18:44
    数えきれない程の、【アブソルテ・ゾル】の体当たり。
    今度こそは、チャンスを掴んで……!

    【レアリテ】は山の斜面から離れてはいない。
    右腕は、大きく上げていた。

    アイランド39

  • その1918

    20251128(金)06:24
    【アブソルテ・ゾル】は容赦なく押しつけてくる。
    頑丈すぎる【レアリテ】の機体が凹みそうである。
    パイロット部隊の仲間達が私に怒号を浴びせている中で、私はレバーを動かす。
    怒られているからではない。むしろ、激励だ。
    【アブソルテ・ゾル】を、追い返す為の。

    アイランド39

  • その1917

    20251128(金)06:20
    ネロが担当していなくても、《拳》で叩かなくても。
    私だって、『素手』でやれる。
    私は[サウザンズ]の人間で、正規軍の元で育ててもらった身だ。
    舐めてもらっては、困る。

    アイランド39

  • その1916

    20251127(木)08:11
    当然、扇浜の口から発せられた。
    『ハハハハハ! デカブツだのおニューだの、旧式の俺にボコボコにされて、大した事ねえなあ!』
    罵りかかってきている。
    これはもう、黙ってはいられない。

    アイランド39

  • その1915

    20251127(木)08:08
    太陽のように輝く橙色の機体は、幾度も体当たりをしてくる。
    命知らずだろう、と呆れてしまう。
    今は《戦争》の最中だから、どうでもいいのだな。
    起こそうと決めた時、荒げた中年男の声が聞こえた。

    アイランド39

  • その1914

    20251126(水)05:28
    ここは、『ままよ』の精神で行くしかない。
    戦闘には作戦通りにはならない事が多い。
    深掘りをしたかったが、難しくなってきた。
    切り替えて、奴を仕留めよう。
    まずは、押し返す。
    そうすれば、山から離れられる。

    アイランド39

  • その1913

    20251126(水)05:24
    片腕を失っているのに……。
    扇浜の操縦技術は、かなり優れているんだ。
    さらに、憎しみの感情がこの上なく強い。
    何度も戸惑いもなく、機体をぶつけてくる。
    地図データに赤い点がついても、追いつけない。

    アイランド39

  • その1912

    20251125(火)04:43
    執拗に追いかける扇浜が、ガシガシと痛めつけてくる。
    機体が私達の代わりに痛みを受け止めてくれている。
    だが、コックピット内に居座る私達も、痛烈さを身に染みていた。

    アイランド39

  • その1911

    20251125(火)04:40
    現在の[スロープ・アイランド]内は閑散としている。
    外部から衝突する者なんて、私達が記憶する限りでは1人しかいない。

    【アブソルテ・ゾル】の再出現だ。

    アイランド39

  • その1910

    20251124(月)07:53
    手持ちの必要のない《拳》担当のネロに、もう一度代わろう。
    私が肯定の意思を示そうとした時だった。

    また、左右に揺れた。
    硬い金属がぶつかり合う音と同時に。

    アイランド39