虚構のアイランド・2

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  • その889

    20240829(木)06:22
    「絶大な人気を得たと、聞きましたが…。」
    「彼女達は、要は正規軍のプロパガンダだった。
    それ故に、彼女達の精神が、崩壊した。」
    ボーデンとネロと医務室の医師以外は、これ以上にない驚きを示した。

    アイランド22

  • その888

    20240828(水)06:26
    反応の示し方は様々だったが、ラウト達には衝撃的な事実だった。

    これだけでは終わらない。
    ボーデンの代わりに、再度堂山が説明を開始した。
    「彼女達のハーモニーは、[ユナイテッド]の実験で得られたものだ。」

    アイランド22

  • その887

    20240828(水)06:23
    口を開いたのは、ボーデンだった。

    「彼女達こそが、[ユナイテッド]のプロトタイプだったんだ。」
    「えっ?」
    「何だって!?」

    アイランド22

  • その886

    20240827(火)03:08
    ラウトとアージンは、朋美から聞いた音楽グループについても、最低限の知識ぐらいしか知らなかった。
    活動休止で、現在はメディアに出演していない事を。
    どうしてそうなっているのか、詳細までは聞いていなかった。

    アイランド22

  • その885

    20240827(火)03:05
    「[Salty Sugar]という、燃華が訓練兵時代から魅了されていたグループです。」
    「え…?」
    「燃華の頃でも活動を休止していた伝説の女性デュオ、でしたね?」
    「何で…18くらいの輝が…?」

    アイランド22

  • その884

    20240826(月)06:16
    「たまたま、輝君…一ノ宮さんの手前だったのですが。
    芸能人らしく、話術に手慣れていまして。
    燃華が身につけていたブローチを見て、ある音楽グループの名前を出したんです。」
    「ある音楽グループ?」

    アイランド22

  • その883

    20240826(月)06:13
    「元々アイドルのコンサート自体、燃華は初めての経験でして。最初から最後まで、常に緊張していました。
    交流会でも同様で、なかなかエールも送れなかったようです。」
    朋美は2人でコンサートに行った時の事を話した。

    アイランド22

  • その882

    20240825(日)03:32
    「ファンの暴走で廃止になった、って聞いたぜ?」
    「廃止予告は知ってましたが、実際はその次のコンサートから…という決まりがあって。」
    「アイドル活動って、大変なんだな…。」
    ニュースぐらいしかアイドルを知らないラウトは、朋美の話が新鮮に感じた。

    アイランド22

  • その881

    20240825(日)03:27
    「どうして燃華が、のめり込めたんです?」
    アージンが朋美に聞いた。

    朋美は、えっと…と少し考えてから答えた。
    「たまたまコンサートの終わりの交流会がありまして…。
    アクリル板越しなんですけど。」

    アイランド22

  • その880

    20240824(土)03:13
    「渋々納得してもらえたようです。
    当然、優しくて素朴な音楽が好きな燃華に、アイドルソングは苦手だと思ってました。
    チケットの消費ついでで新体験でも、と誘っただけなんですがね?
    …輝君に、のめり込んでしまうなんて。」

    アイランド22