虚構のアイランド・2

記事一覧

  • その1939

    20251130(日)16:02
    再び【アブソルテ・ゾル】を迎え討とうと考えた時。
    アージンさんが叫んだ。

    『燃華! 《剣》の柄が50メートルの範囲内で落ちていたぞ!』

    アイランド39

  • その1938

    20251130(日)12:57
    欠損した右腕以外も、ボロボロなのに。

    『俺は争い事から退かねえからな! 地獄に行ってもテメエらを落としてやるよ!』
    扇浜は啖呵を切っていた。
    奴にはもう、未練など残っていないようだ。

    アイランド39

  • その1937

    20251130(日)12:53
    後がないのは、どうみても【アブソルテ・ゾル】である。
    降参した方が身の為なのに。

    まだ、【レアリテ】の正面に立とうとする。
    【レアリテ】に対峙しようとしている。

    アイランド39

  • その1936

    20251130(日)12:52
    ハンドガンが解体されるように、粉々になった。
    中身の部品や銃弾が八方に飛び散っていく。
    壊れっぷりを見て、頑丈な武器だったと改めて評価した。
    ついでに、【アブソルテ・ゾル】はあまり遠くまで飛ばされなかった。

    アイランド39

  • その1935

    20251130(日)12:48
    【レアリテ】は両足でやや強く押して、真っ直ぐに立っていた。
    胴体部分に、【アブソルテ・ゾル】が突っ込んできた。
    これも右手で容赦なく叩き落とす。
    橙色の機体は力で圧倒されて、突進の逆に方向転換された。

    アイランド39

  • その1934

    20251130(日)12:44
    体格差を考えてみれば、致し方ないのかもしれない。
    ハンドガンの威力だけでは、【レアリテ】に敵わない。
    だから捨て身のタックルでもせざるを得ないのだろう。

    アイランド39

  • その1933

    20251130(日)12:42
    【アブソルテ・ゾル】は足裏のブースターを噴射させた。
    完全に立ち上がる動作もせずに。
    曲げられていた脚は、両方とも伸びていた。

    性懲りもなく、突進を続ける。
    それしか能がないのかと呆れたいくらいに。

    アイランド39

  • その1932

    20251130(日)12:38
    左足の裏はまだ、地面につけていない。
    『争い事のない世界なんざ、綺麗事だろうが。競争がねえと、島も世界も成長しねえぞ?』
    「[南北]を分断していい理由にはなりませんよ!」
    『それぐらい灸を添えねえと、気合入らねえだろうが!』

    アイランド39

  • その1931

    20251130(日)12:34
    扇浜に煽られて、苦虫を噛んだような顔つきになっていたパイロット部隊の仲間達。
    口をしっかり閉じていたのは、私ぐらいである。

    【アブソルテ・ゾル】は右膝を立てていた。
    ハンドガンを持った左手を、太もも部分に乗せていた。

    アイランド39

  • その1930

    20251130(日)07:10
    『お花畑』の言葉は『能天気』の意味合いであろう。
    [北]の総指揮官は、最初からずっと侮辱ばかりしている。
    中年男と若い女。
    恐怖度の差はあっても、怯めない。

    アイランド39