虚構のアイランド・2

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  • その1400

    20250419(土)06:28
    【ペンタグラム】の真下に飛んでいる状況では、激しい火花が散るのは必然的だ。
    砲弾やミサイルが飛び交ってしまえば、コックピットから出られなくなるだろう。

    巨大ロボのコックピットに座るのなら、今のうちだ。

    アイランド33

  • その1399

    20250419(土)06:24
    新しい【ペンタグラム】……いつの間に。
    いや、新品の巨大ロボに圧倒されている場合ではない。
    若い【ホートリ】のパイロットがわざわざ私を助けてくれたんだ。
    次の行動に出ないと、私を捕える者……[ノータブル]の隊員が追ってくる。

    アイランド33

  • その1398

    20250418(金)06:14
    【ペンタグラム】で、間違いはない筈なのに……。

    「ボーデンさん、この機体は……」
    『ああ。これは既存機体の改良した、新しい【ペンタグラム】だ。
    安心しろ。コックピット内での設定は変わっていない』

    アイランド33

  • その1397

    20250418(金)06:09
    ボーデンさんは私の状態を知る為に聞いてきただけである。
    他に意図があるとは思えなかった。

    だけど、私には奇妙な違和感を覚えた。
    引っかかったのは、名称だった。

    アイランド33

  • その1396

    20250417(木)09:19
    ただ、私への気遣いを優先していた。
    『燃華。具合の方はどうだ?』
    「怪我はありません!体力は少し消耗しましたが……」
    『ならば乗れるか?【ペンタグラム・レアリテ】に』

    アイランド33

  • その1395

    20250417(木)09:15
    ボーデンさんにアージンさんに、ネロ。
    その他、【ホートリ】のパイロット達。
    全員が驚愕の表情を見せていた。
    口は、開きっぱなしだった。

    すぐに平静を取り戻したのは、やはりリーダー格のボーデンさんであった。

    アイランド33

  • その1394

    20250416(水)07:04
    ラウトさんの驚く声は、鮮明に聞こえた。
    【ホートリ】のコックピット後部の不安定な隙間に座っていても、モニター画面に映るパイロット達の姿は確認できた。
    ラウトさん以外にも、見知った面子は存在した。

    アイランド33

  • その1393

    20250416(水)07:01
    ★★★
    【ホートリ】が雲の下まで上昇してから、パイロットが報告を開始した。
    「創竜燃華中尉を、確保しました!」と。
    他のパイロットの反応も、早かった。

    アイランド33

  • その1392

    20250415(火)07:37
    囚人服のままで脱走した私に衝突から守る盾がなくとも、今は耐えるしかなかった。

    【ホートリ】は速度を上げる。
    水平線とやや直角になるように傾けて、雲の下まで飛んでいく。
    そこには……他の複数の【ホートリ】と、デザインが変更されたみたいな【ペンタグラム】が、水平に飛行していた。

    アイランド33

  • その1391

    20250415(火)07:32
    せっかくのご厚意を無駄にしてはならない。
    私は素直にパイロットの忠告を聞いた。

    【ホートリ】はそのまま、上空を目指した。
    もう低速で固定する必要はない。
    いつまでもモタモタしていると、[ノータブル]の戦闘機が追いかけてくるであろう。

    アイランド33