虚構のアイランド
ほぼ毎日2本ずつ更新します。
下からお読みください。
後日まとめて掲載します。
無断転載はおやめください。
記事一覧
その748
20240623(日)05:32「【ペンタグラム】で即座に倒せたなら、[ノース・エリア]に虚像獣は侵入しなかった。
だがあの巨大ロボットはそれを許してしまった。
あのまま放置すれば…君達はガタガタと身体を震わせて、気が狂ったに違いない!」アイランド19
その747
20240623(日)05:26彼の目元が、赤くなっている。
悲しみも込み上げてきているのだろう。
あの子供達に対しての、憐れみで。
輝は口を慎まなかった。
真剣に彼らと向き合っていた。アイランド19
その746
20240622(土)06:20「君達がもの凄く怖がっていたじゃないか!
その為に俺は…ルールを破って出撃したんだ!
専用機【ヴィラー・ルーズ】をわざわざ持ち出して!」
私は驚きで、輝の方へ振り向いた。
彼は爽やかな笑みとは無縁の、厳つい表情に変わっていた。アイランド19
その745
20240622(土)06:15優先順位を決めて実行しよう、という考えが他の者に通用するかとなると、そうでもない場合がある。
後ろに下がっている輝は、この問題を引きずっていた。
彼は子供達に対して、まだ話を続けた。アイランド19
その744
20240621(金)05:29子供達を責める気はない。
危険な状況下にいるのは私と輝だ。
何らかの意図が含まれているような発言達。
機会があれば、[サウザンズ]の人達に話を伺えばいいだろう。アイランド19
その743
20240621(金)05:26「え?本気で怖がってるの?」
「バカだなぁ。あんな『紛い物』の怪獣が脅威の対象だなんて、まだ信じてるの?」
…子供達の言葉が、引っかかった。
虚像獣に対する捉え方が、全く異なっているんではと感じた。アイランド19
その742
20240620(木)06:23ただ単に自分達の耳に入っただけ。
感情までは、揺さぶられなかった。
済ました表情は、変わらない。
むしろ彼らは、確実に年上であろう輝に対して、侮辱する発言をした。アイランド19
その741
20240620(木)06:21取り囲まれた状況下で、後ろも安心はできない。
今までの業務以上に、細心の注意を払わなければ…。
輝の狼狽えた声は、ヨーネンとドーレンという子供達に届いていた。アイランド19
その740
20240619(水)06:04ひとまず、隊員達より背の低い子供達の名前は、輝の口から知った。
これは頭の片隅に置いておこう。
今は、脱出を考えないといけない。
私は輝を、後ろに立たせていた。アイランド19
その739
20240619(水)06:01黙っていられない人物が、私の側にいた。
「ヨーネン!ドーレン!君達はあれほど虚像獣に怯えていただろう!?」
輝の声が、荒げていた。
何か、焦っているような雰囲気だった。アイランド19