虚構のアイランド


ほぼ毎日2本ずつ更新します。
下からお読みください。


後日まとめて掲載します。

無断転載はおやめください。

記事一覧

  • その48

    20230706(木)13:05
    [ノース・エリア]と[サウス・エリア]と北南で分かれて、人々は暮らしている。
    [スロープ・アイランド]の住民は基本的に、どちらかのエリアでしか住居を構える事ができない。
    稀に両エリアで拠点がある人も存在するが、一部の資産家しかいない。

    アイランド2

  • その47

    20230706(木)13:00
    [スロープ・アイランド]も埋め立て地の企画が提案された1つであった。

    元々、大規模な豪雨災害に見舞われて水没する前は、日本国の第二の都市・大阪が存在していた。
    [スロープ]の由来は日本語訳で『坂』を意味していて、『坂』と『阪』で掛け合わせたのがきっかけだ。

    アイランド2

  • その46

    20230705(水)07:42
    ☆☆☆
    地球に大規模な豪雨災害が訪れてから、各大陸や島々が水没の被害に見舞われた。
    その数は4分の1にまで減少する程だ。

    災害が鎮静化したと観測がなされてから、各国の首領陣は新たな島の埋め立てを決行した。

    アイランド2

  • その45

    20230705(水)07:35
    今回も目の前、モニター画面に映し出された虚像獣を倒す。
    ストレス過剰で苦しむ人達を、平穏な拠り所へ解放する為に。

    【ペンタグラム】は虚像獣に向かって、前へ進んだ。
    右手に武器を持って。

    アイランド1

  • その44

    20230704(火)07:36
    だから、私達がやっている行動は、間違っていないんだ。

    一部の批判者が続出した時、[サウザンズ]には多くの反感ももらった。
    けど、解析学者に集った人達が戦闘前後の市街地の様子の映像を公開してから、彼らの口は閉じられた。

    アイランド1

  • その43

    20230704(火)07:22
    喧嘩の取っ組み合いをしていた者達の手足は見せず、困惑はしていたものの、互いに笑みを交わす姿があった。
    口論で険しい表情をしていた女性達も、謝罪の素振りをみせて、最後に穏やかに笑っていた。

    虚像獣を倒しただけで、これだけの効果があったのを見せつけられた。

    アイランド1

  • その42

    20230703(月)15:41
    虚像獣を1体倒してから、変化は訪れた。

    戦闘後、[サウザンズ]の司令室に案内された私達パイロット部隊は、例の解析学者の説明の元、市街地の様子を観察していた。

    晴れ間も望めない雲の下で、皆笑い合っていた。

    アイランド1

  • その41

    20230703(月)12:52
    暴走の激化の背景に、禍々しい虚像獣が潜んでいる。
    数年前にとある解析学者が立証してから、皆がその噂を信じるようになった。

    着任したての当時の私は、半信半疑で聞いていた。
    同じパイロット部隊の人達も同じような仕草を出していた。

    アイランド1

  • その40

    20230702(日)07:51
    ストレスという4文字が、人間の精神の異常をもたらす。
    ストレスが増加するにつれ、人間は不安や焦燥に駆られてしまう。
    その発展形が怒りや暴力に変わっていき、日々ニュース沙汰になる事が多い。

    アイランド1

  • その39

    20230702(日)07:46
    目に見えない恐怖、というのは実際に存在する。
    この世界に《晴れ模様》が見れなくなった今、私達の心は蝕まれていった。
    毎日がどんよりとした空模様の下、憂鬱な生活を送っている私達。
    穏やかな気持ちになる日々は続かない。

    アイランド1