虚構のアイランド


ほぼ毎日2本ずつ更新します。
下からお読みください。


後日まとめて掲載します。

無断転載はおやめください。

記事一覧

  • その758

    20240628(金)05:20
    銃声は、扇浜の発言が終わってから鳴り響いた。
    周りに銃を構えている者はいなかった。
    せいぜい、ホルスターに収めている程度であり、誰もそれに触れていなかった。

    となると、答えはたった1つだけ。

    アイランド19

  • その757

    20240628(金)05:16
    子供達に同調するように、扇浜もほくそ笑んでいた。
    彼の手に握られている銃は、未だに私と輝がいる方向に合わせたままで。

    「残念だが、コッチにはそんな余裕はないからなあ。可愛げもないし。」

    アイランド19

  • その756

    20240627(木)07:46
    子供達とのやり取り時に黙っていた扇浜が、割り込んできた。

    「もういいか?そろそろ処分の判断を下さんといかんしなぁ?
    それとも、俺の元へ降参か?[サウザンズ]の雌ネズミちゃん?」

    アイランド19

  • その755

    20240627(木)07:42
    圧倒的に不利な立場でなければ、彼らと口論になっていたかもしれない。
    賢そうな雰囲気だから、口喧嘩では歯が立たないだろうが。

    ここで悩みの種子が再び芽生えた。

    アイランド19

  • その754

    20240626(水)05:58
    「ここまでバカだと、お手上げだよねぇ?」
    「仕方ないよ、[サウス・エリア]出身だし、お頭が劣っているんだから。」

    器の小さい人ならすぐに怒り心頭に発する物言いがされた。

    アイランド19

  • その753

    20240626(水)05:54
    恩を感じているのは、この緊迫した場面では、私1人だけだった。

    輝が庇おうとした子供達に…彼への感謝が読み取れなかった。
    ニヤついた邪悪な笑いは、一向に変わらない。

    アイランド19

  • その752

    20240625(火)06:07
    コンサートの交流会で緊張していた私と、伝説の女性デュオの話題で盛り上げてくれて。
    規則違反にも関わらず、専用機を持ち出して虚像獣の対処までしてくれて。

    元アイドルとファンの関係だけで、ここまで尽くしてもらった…。

    アイランド19

  • その751

    20240625(火)06:01
    あの黄色いロボット【ヴィラー・ルーズ】がピンポイントで射撃しなければ…虚像獣は確実に[ノース・エリア]に侵入していただろう。

    救世主は、身近に存在した。
    私は、2度も彼に、助けられていたんだ。

    アイランド19

  • その750

    20240624(月)07:20
    境界線まで100メートルの距離しか離れていない虚像獣相手は、苦戦した。
    ラウトさんの《銃》で仕留めようとしたが装甲が硬く、急に北上し始めたからアージンさんの《槍》で一気に飛ぶしかなかった。
    規則が変更されたが、責任は重い。

    アイランド19

  • その749

    20240624(月)07:15
    輝の主張は、格納庫内に響き渡っていた。

    彼は、子供達を守る為に出撃した。
    私は【ペンタグラム】のパイロット部隊の1人。
    あの上空の光景は、覚えている。

    アイランド19