虚構のアイランド


ほぼ毎日2本ずつ更新します。
下からお読みください。


後日まとめて掲載します。

無断転載はおやめください。

記事一覧

  • その178

    20230909(土)06:17
    「たまたまが多すぎるぞ。欠点はその都度でも対処して頂かないと困る。」
    『お前は真面目すぎんだろ?同期なんだし、もうちょい気を緩めろよ。』
    「だらしなさでは虚像獣は倒せんぞ!」
    堂山は怒りのレベルをあげていた。

    アイランド6

  • その177

    20230909(土)06:13
    堂山の指摘に対し、筋道はあー、と声を出した。
    筋道にとっては、この指摘は言われ慣れている。
    なので、特段驚く様子は見せなかった。

    『たまたまじゃねぇのか?色々欠点は出てくるだろう?』

    アイランド6

  • その176

    20230908(金)06:21
    堂山自体、筋道との仲はよろしくない為、彼には名字呼びで対処していた。

    『そう目くじら立てんなよ。無事に終わったんだからよ。』
    「今に始まった事ではないが、時間のロスはどうにかならないのか?」

    アイランド6

  • その175

    20230908(金)06:17
    『よお。堂山。』
    筋道に困り果てた表情は見られなかった。
    直近の虚像獣の討伐任務で、あれほど時間がかかったというのに。

    「何の様だ。扇浜。」
    堂山は睨みつけるようにモニターを見返した。

    アイランド6

  • その174

    20230907(木)10:17
    オペレーターからの読み上げで、相手は[ノータブル]の総指揮官である扇浜筋道(おうぎはますじみち)であった。

    堂山と年齢は変わらないだろう、50代半ばの中年男性が正面モニターに映し出された。

    アイランド6

  • その173

    20230907(木)10:13
    [サウザンズ]は正規軍の一管轄団体である。
    上の言う事には、ある程度従わないといけない。

    従順さと柔軟さに、堂山は時折悩まされていた。

    司令室に突然、通信が入った。

    アイランド6

  • その172

    20230906(水)06:22
    武力で解決すると聞くと、横暴すぎるという意見も出てはいた。
    が、現時点では出現した虚像獣を次々と倒していくしか、手立てはなかった。

    この方法以外の打開策も検討されてはいるが、[サウザンズ]にその権限は与えられなかった。

    アイランド6

  • その171

    20230906(水)06:18
    [ノース・エリア]における虚像獣への対処の仕方とは大違いだった。

    自分の管轄下の基地である[サウザンズ]、北の管轄下の基地である[ノータブル]。
    この2つはいわば[スロープ・アイランド]の平穏を守る為に作られた基地だ。

    アイランド6

  • その170

    20230905(火)06:12
    堂山はいつも、[ノース・エリア]内で虚像獣が出現した時、心底不安でいっぱいだった。

    [サウス・エリア]での出現の場合、ほぼ無条件で【ペンタグラム】の出撃ができる。
    強大な敵でなければ、短時間で消滅させられる。

    アイランド6

  • その169

    20230905(火)06:06
    [サウザンズ]の全ての管理を担う司令室で、田辺堂山はホッと一息ついていた。
    虚像獣の消滅を確認し、[スロープ・アイランド]全域に平穏が訪れようとしたからである。
    それも、【ペンタグラム】の手を借りずにである。

    アイランド6