虚構のアイランド


ほぼ毎日2本ずつ更新します。
下からお読みください。


後日まとめて掲載します。

無断転載はおやめください。

記事一覧

  • その228

    20231004(水)07:28
    彼女の答えに、私は共感を持った。
    「そうだね。無駄にしてはいけないんだ。
    今度のコンサート、輝君も参加していると思って観に行かないと。」
    「そうよ?その心意気よ。輝君も準備していたんだから、彼の努力を否定する真似はよくないわ。」

    アイランド7

  • その227

    20231004(水)07:14
    ファン歴の長い朋美が下した答えは。

    「今度のコンサート、輝君は抜けてしまう。
    だけど、他のメンバーは残ってるし、精一杯応援してあげて。
    輝君も、その方が喜んでくれると思うよ?」

    アイランド7

  • その226

    20231003(火)06:28
    大人しくなったけど、私は未だに朋美の腕から離れなかった。
    慰めてくれる彼女に、私は聞いた。

    「朋美。私、これからどうすればいいのかな…?何をすれば、輝君は喜んでくれるのかな?」

    アイランド7

  • その225

    20231003(火)06:24
    今まで泣いていたおかげで、私の顔は真っ赤に染められていた。
    悲哀を表しているようで、外に出れるような状態じゃない。
    虚像獣が出現しなくて、この時は本当に良かったと思っている。

    アイランド7

  • その224

    20231002(月)13:03
    「よしよし。気分が落ち着くまで、私がついてるからね。」
    朋美の言葉に私は甘えた。

    声に出して泣く行為自体は、朋美が来てくれたおかげで段々と静まっていった。

    アイランド7

  • その223

    20231002(月)11:28
    泣き崩れている私に対して、朋美は私の頭を優しく撫でた。

    「ううん。違うと思うよ?彼らはプロだもの。燃華の失態程度で活動を止めたりしないわ。」
    彼女の手は、心地良かった。

    アイランド7

  • その222

    20231001(日)07:48
    燃華!と私の名前を強く呼んだ親友。
    即座に私は、彼女に抱きついた。
    朋美の腕に包まれて、私は泣いた。

    「朋美、これって、私が酷い事したから?だって、彼の迷惑を考えずに1人で盛り上がっていたよね?」

    アイランド7

  • その221

    20231001(日)07:44
    朋美は転送機能を使わずにやってきた。
    それで10分くらいは時間を要する事になった。

    でも、来てくれただけで嬉しかった。
    朋美は階段を駆け上がり、合鍵でドアを開けた。

    アイランド7

  • その220

    20230930(土)06:21
    『燃華!ニュース見た?』
    「朋美…、私、私…。」
    『落ち着いて?気持ちはわかるから。私もすごい急だな…と戸惑ったし。』
    「う、うう…!」
    『燃華!待って、今時間空いてるから!』
    朋美が電話を切った。

    アイランド7

  • その219

    20230930(土)06:16
    ショックを受けると、何の言葉も話せなくなる。
    知らせを聞いた私の状態は、そんな感じになっていた。

    この時も、朋美からの連絡があった。
    携帯の通話ボタンを押す手は、少し震えていた。

    アイランド7