虚構のアイランド


ほぼ毎日2本ずつ更新します。
下からお読みください。


後日まとめて掲載します。

無断転載はおやめください。

記事一覧

  • その278

    20231029(日)06:26
    「毎度お馴染みの機会だが、お前ら、調子はどうだ?」
    ボーデンさんが優しく話を切り出した。
    リーダー格らしく、彼は部隊のメンバーを常に心配してくれている。

    集会を開いてくれるだけでも、気持ちに安心感があった。

    アイランド9

  • その277

    20231029(日)06:22
    食事時ではないので、テーブルには各自注文した飲み物が置かれていた。

    ボーデンさんとラウトさんはコーヒー。
    アージンさんと私はお茶。
    ネロだけはオレンジジュースだった。

    アイランド9

  • その276

    20231028(土)06:20
    集会、というより顔合わせに近いかもしれない。
    【ペンタグラム】のパイロット部隊のみで構成された集会だからだ。
    私達5人は、基地内の食堂の隅で、固まって座っていた。

    アイランド9

  • その275

    20231028(土)06:16
    ★★★
    扇浜の会見から数日後。
    虚像獣は出現せず、[スロープ・アイランド]全域では平和に過ごしていた。

    [サウス・エリア]内を管轄する基地[サウザンズ]では、小さな集会があった。

    アイランド9

  • その274

    20231027(金)06:13
    右側の人物に、見覚えがあった。
    表に立つ用にきっちり整えていて、髪型は変えていたのだけど…。

    覚えている。つい最近、朋美に誘われた私が、[5秒前]のファンになったきっかけを作った男。

    一ノ宮輝本人が、扇浜の側にいた。

    アイランド8

  • その273

    20231027(金)06:07
    ネロが指をさしたのは、嬉々と話す扇浜の右側であった。
    扇浜は会見の際、左右に彼の部下らしき人が立っている。
    それ自体に疑問は持っていないが…。

    ネロのおかげで、私はようやく異変に気づいた。

    アイランド8

  • その272

    20231026(木)11:09
    そのポイントは既に、彼によって見破られていて。
    スッと腕を上げて、人差し指で示してくれた。

    指がさす方角へ、私は向きを変えた。
    もちろん、扇浜の会見は終わっていない。

    アイランド8

  • その271

    20231026(木)10:43
    ネロは巨大モニターに、視点を戻した。
    「…なあ燃華、扇浜のおっさんの会見で、お前は気づいたか?」
    「何を?」
    どうやらネロは、会見の映像に奇妙なものを発見したようだ。

    アイランド8

  • その270

    20231025(水)06:55
    ハハ、と軽く笑ったネロ。
    気持ちは解れたみたいだが、まだちょっと元気はなさそうだ。

    「どうしたの?ずっと固まっていたけども。」
    私は彼が硬直する原因を聞いた。

    アイランド8

  • その269

    20231025(水)06:47
    ネロはびっくりしたのか、すぐに後ろを向いた。
    「な、なんだ…。燃華かよ…。」
    「ここには私達パイロット部隊と整備士さん達しかいないよ。」
    「そりゃあ…。そうだよなぁ…。」

    アイランド8