虚構のアイランド


ほぼ毎日2本ずつ更新します。
下からお読みください。


後日まとめて掲載します。

無断転載はおやめください。

記事一覧

  • その378

    20231218(月)13:54
    望んでいた本命を外された時のショックは大きい。
    あとは、気持ちの切り替えの問題である。

    幸い、ラウトさんは激しく落胆しないタイプだった。
    不服そうな顔はするが、仕方ないかと割り切っていた。

    アイランド12

  • その377

    20231218(月)13:49
    戦闘の数の経験は多いが、自信満々で一撃必中と決め込んだ者にとっては…今の失敗は痛い。

    私もそうだ。
    小手調べに利用される方が多いから、落ち込む回数は減ったけど。

    アイランド12

  • その376

    20231217(日)06:23
    反応がそれぞれ違うのには、ラウトさん自身が今回の討伐に自信があったからだ。

    気持ちはよくわかる。
    命中はしているし、火力もあったので炎だって上がった。
    貫通でも焼失でも、虚像獣は消えるのだから。

    アイランド12

  • その375

    20231217(日)06:19
    ★★★
    『え!?嘘だろ…?』
    『今回は、より頑丈なタイプだったか。』

    ラウトさんが驚愕し、ボーデンさんが残念がった。
    2人とも、虚像獣の種類が意外に豊富なのは知っている。

    アイランド12

  • その374

    20231216(土)06:18
    ところが、望みは叶わなかった。
    虚像獣には、たまに鋼鉄の守りを持ったタイプもいる。

    今回は、それに当たった。
    命中した筈の虚像獣は、未だにピンピンとしていた。

    アイランド11

  • その373

    20231216(土)06:15
    虚像獣を包み込んだとされる爆発の炎が、徐々に静まっていく。
    灰色の煙も、晴れていく。

    存在の有無の判断が出来るようになる時が来た。
    私達は、存在が焼失した事を願った。

    アイランド11

  • その372

    20231215(金)06:31
    他の正規軍の人間から聞いた話だと、凄腕のスナイパーでも失敗発生率は低くない。
    戦場においては、様々な不可抗力があるからだ。
    この場合は、虚像獣の気まぐれで察知されて、避けられる可能性がある事だ。

    アイランド11

  • その371

    20231215(金)06:25
    私は黙って、座標データの解析に務めた。
    もちろん、ボーデンさんから隊員達へ指示も出ていた。

    担当者のラウトさんは、やりきったような清々しい表情をしていた。
    まだ終わっていないが、当たった事に喜んでいるのだろう。

    アイランド11

  • その370

    20231214(木)10:38
    この透明感あふれる淡い青空を、戦闘以外でも拝みたいと願っている暇はない。
    映像で確認できなければ、地図の座標データとの照合をするしかない。
    細長い《銃》の弾丸を直撃しただろう虚像獣は、爆発にも巻き込まれている。

    アイランド11

  • その369

    20231214(木)10:33
    銃口を向けられた1体の虚像獣の周りには、爆発が起きていた。
    ピントがズレているのならば、虚像獣の姿が遠目で見ても残っている筈。

    しかし、爆発による炎があがっている以外、雲の上にはただの透き通った空と分厚い雲しかない。

    アイランド11