虚構のアイランド
ほぼ毎日2本ずつ更新します。
下からお読みください。
後日まとめて掲載します。
無断転載はおやめください。
記事一覧
その398
20231228(木)06:32[ノース・エリア]は感覚的によそ者の土地だけど、同じ[スロープ・アイランド]内の区域なのには変わらない。
精神を病む人々を、これ以上増やしてはならない。
爆発的な炎が、遠くの虚像獣に届くよう祈って。
【ペンタグラム】は《剣》を振り下ろした!
アイランド12
その397
20231228(木)06:27剣先を包んだ炎は燃え盛り、【ペンタグラム】の装甲も溶けるのではないかとやきもきさせた。
でも、今はそれどころじゃない。
虚像獣が[ノース・エリア]に逃げていく。アイランド12
その396
20231227(水)06:26光の粒子を放出して、《剣》を形成した。
右手で受け取った《剣》を、両手で握り返す。
《剣》の刃先を空の彼方に向け、正面に構える。
すると、刃部分全体が爆発するように点火した。アイランド12
その395
20231227(水)06:18「何ですか!?」
『《剣》だ!火力を最大限に引き上げて、背後から炎をぶつけるんだ。
奴を燃やしている隙に接近する。』
「わかりました!」
スナイパー用の《銃》が、細かい粒子の光に変わって消えた。アイランド12
その394
20231226(火)06:33『急がねえと、入っちまうぞ…!』
『我々が責任持って仕留める規則に変わったが…だからと言って流れてもいいわけではない!燃華!』
ボーデンさんが私を呼んだ。
リーダー格の指名に、私は応じた。アイランド12
その393
20231226(火)06:28危ない状況に陥っている時に限って、私達の思考を読んでいるみたいで。
虚像獣の相手は、本当に油断できない。
『【ペンタグラム】とは3キロは離れていたな?』
『正確には、2、300メートルは加算されてます!』アイランド12
その392
20231225(月)10:31同時に生き延びている虚像獣が私達を察したのか、翼をパタパタとさせながら、移動を開始した。
キィィ、と鳴き声をあげて。
気まぐれの虚像獣だが、今は【ペンタグラム】に背を向けて飛んでいる。アイランド12
その391
20231225(月)10:27私達の懸念は、現実に起きた。
境界線より100メートル南ということは、100メートル北へ進むと境界線に辿り着いて…。
「[ノース・エリア]に侵入されてしまう!」
私はつい言葉を口にしていた。アイランド12
その390
20231224(日)06:38滅多にお目に掛かれなくなった快晴の青空で、穢れた虚像獣がのうのうと過ごしている。
モニターの映像から目視できる奴は、恐竜と似た翼をパタパタと動かしていた。
そいつが、境界線からマイナス100の座標にいる。
つまり、100メートル南の位置に止まっている。アイランド12
その389
20231224(日)06:29雲の流れがピタッと止まった時から、この地上に青空と太陽を拝めなくなった。
虚像獣の討伐ミッションでしか、晴れの景色を眺める機会がなかった。
天気の晴れ模様自体、貴重な光景となってしまったのだ。アイランド12