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• その４０８

  20240102（火）06:26
  ラウトさんの《銃》と、私の《剣》。
  中〜遠距離攻撃が効かない相手には、近接して当たっていくしかない。
  
  ボーデンさんは指示を出した。
  『アージン！ここは《槍》で飛ぶしかない！』

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• その４０７

  20240102（火）06:23
  『悠長に言ってる場合じゃないぞ！これは追いかけるしかあるまい！』
  ボーデンさんがやり取りしていた２人を叱った。
  そうだ。気まぐれな怪物を倒さない限りは、まだ任務は終わらない。

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• その４０６

  20240101（月）09:47
  『避けられる可能性はあった、致し方ないだろう。』
  『でも、《剣》の炎って曲げられるだろ！？』
  『その結果がコレだぞ…。』
  アージンさんとネロで話のやり取りをしていた。
  

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• その４０５

  20240101（月）09:42
  目標を見失った猛火は、やがてその威力を弱めていった。
  酸素も薄いので、延焼を助長しづらかったようだ。
  
  『な、なんでだよ！？』
  ネロが大声で嘆いた。

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• その４０４

  20231231（日）10:18
  虚像獣は気まぐれな怪物だが、馬鹿ではない。
  危険の感知ぐらいはできる個体も存在する。
  
  虚像獣は［ノース・エリア］に突入しようと言わんばかりに、スイっとジャンプして炎を避けた。

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• その４０３

  20231231（日）10:13
  座標データ上の進行では、炎の動きも捉えられる。
  もうすぐ虚像獣とぶつかるギリギリの位置まで攻めていた。
  
  だが、裏切りも唐突に訪れた。

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• その４０２

  20231230（土）08:22
  ３キロも離れている虚像獣相手に、１分もかからずに浴びせられるだろう。
  
  虚像獣が炎の渦に飲まれて焼失して、終わってほしい。
  そうすれば、出現地じゃない［ノース・エリア］の人間に迷惑がかからないから。

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• その４０１

  20231230（土）07:25
  《剣》は《槍》より威力は低いが、軌道修正が可能だったりと柔軟性が高い。
  ボーデンさんがアージンさんではなく私を選んだのに、納得がいく。
  
  炎の龍の速度は進むにつれて、どんどん上昇していった。
  

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• その４００

  20231229（金）06:37
  直線コースから外れてしまう場合は、一気に曲がり角をつけてまで、虚像獣を狙いに行く。
  
  これが、アージンさんの《槍》とは違う性能である。
  《槍》の威力は高いが、軌道修正は極めて困難なのだ。

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• その３９９

  20231229（金）06:33
  炎は活力あふれる龍の如く、うねりを上げて豪速で走っていった。
  一直線に進むだけなら、逃げ足のスピードによっては虚像獣に回避される。
  
  だが、【ペンタグラム】の《剣》から放たれた炎は、曲線も描けるのだ。

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